辞退できる理由とは?大半は有意義と評価?開始から15年「裁判員制度」の意義と課題を考える
裁判員経験者のポジティブな意見
裁判員へのアンケートでは「責任が重い」「人の人生を決めることへの不安や負担が大きい」など、選ばれる前は消極的だったという方が多いものの、「貴重な経験で関心もあった」という方も3割程度はいるそうです。 一方、終わった後の感想では「非常に良い経験と感じた」方が全体の96.5%で、ポジティブに捉える方が多いといえます。 「法律に詳しくないから不安」という方も多いそうですが、実際は知識がなくても困ることはなく、話し合いも普通に話せたという方が97%。 実際はそんなに不安に思わなくてもよいということのようです。
拒否感をなくすために必要なこと
課題は「辞退率」や「制度に対する拒否感」の軽減。 正木弁護士「『裁判員は知ってるけど、何をするのかわからない』という方が多いので、具体的なイメージができるように経験者の方の意見が広がるのが一番いいと思います」 一方で裁判員には守秘義務があるため、評議に関する情報は話すことができません。 正木弁護士「守秘義務の範囲をもうちょっと解除して、個人が特定できない範囲であればある程度広めて、国民の方に『こういうものだよ』とイメージできるようにすることがすごく大切だと思いますね」 メディアでは裁判直後の裁判員の方の「重い決断でした…」という声が流れることが多いため、どうしても不安が先行してしまうのが現状です。 正木弁護士「『実はそうでもない』と感じてる方もいるということを知ってほしいなと思います」 (minto)