おもちゃは大きな1つの箱に放り込む!子どもの片づけスキルは「自信を持ってもらう」ことが第一歩
新生活が始まるこの季節、慣れない日々に家の中を整える余裕がない人も多いはずだ。 子育て中の家庭では、リビングや子ども部屋に散らかったおもちゃにストレスを感じる人もいるだろう。 【画像】片付けが「遊び」に変わる2つのアイデア 「大人が片づけたほうが早い」と取り掛かるものの、子どもに片づけ習慣が身につかないのでは?と思うと手が止まる。どうすればよいのか。 現役保育士で育児アドバイザーの、てぃ先生は、大人も面倒に感じがちな片づけだからこそ「面白い!」と思ってもらうことが大事だと話す。
まずは大きな箱1つに放り込む
片づけは、大人にとっても面倒だ。片づけに慣れない子どもならなおさらだろう。 だからこそ、てぃ先生は「片づけのハードルをできるだけ低くして、とにかく自信を持ってもらうことが第一歩です」と力説する。 「まずは、大きめの箱を1個用意して『床に置いてあるおもちゃを全部ここに入れてみよう!』という方法から始めてみてください。カテゴリー分けもしなくてもいい。とにかくその箱に入れればOKというルールなので実行しやすいはずです」 箱に全部入ったら「片づけできたね!」と声をかける。 「この方法は1、2歳の子どもに対してはもちろん、小中学生でも使えるやり方です。ある程度、自分で分けることができる発達段階であっても、まずはここから始めてください」と、てぃ先生。 達成することで、子どもは「片づけ=簡単」と認識するようになる。 そして、達成したことを親から認めてもらうことで、「自分は片づけができる」と自信を持つのだという。 カテゴリーを分けて収納したい場合は、箱1個に放り込んだ後に、大人が代わりに行う。 その理由は、通常3歳未満の子どもにとって、カテゴリー分けは困難だからだ。 てぃ先生も「いきなりハードルの高い片づけをするのは、補助輪なしで初めから自転車に乗るのと同じです」と指摘する。 例えば2歳の子どもにカテゴリー別の収納ボックスを用意するなど、発達段階に合わない片づけを行うと、「片づけ=面倒、難しい」と感じてうまくいきづらい。 箱1個の片づけを楽々できるようになって、さらにカテゴリー分けが行える発達段階ならば「カゴに写真を貼るなどして分類を教えるといいでしょう」と、てぃ先生。 言葉だけで「この箱には車を入れてね」などと伝えても子どもはなかなか覚えられない。視覚的にアプローチするのが効果的だ。