ミランがコンセイソンを選択した理由は?伊紙がミラン新監督招聘の背景を分析
ミランがセルジオ・コンセイソン招聘を決断した背景について、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が31日、分析を行った。 今シーズン、パウロ・フォンセカの下で再出発したミラン。だがセリエA第18節終了時点で首位アタランタから14ポイント差の8位と低迷する中、30日、ポルトガル人指揮官の解任と、元ポルト指揮官セルジオ・コンセイソンの招聘を発表した。イタリア紙は「コンセイソンとミランの背景…全ては何日も前から準備されていた。厳格だから選ばれた」との見出しで特集を組み、舞台裏を分析した。 そもそもミランのコンセイソンへの接触は、今年の春の終わり頃まで遡ると同紙は指摘している。当時、まだポルト指揮官だったコンセイソンは、シーズン終了後の退任の意思を固めており、「彼の頭の中では、すでに『ミラン』と決めていた」とみられる。代理人のジョルジュ・メンデス氏は、ミランのオーナーであるジェリー・カルディナーレ氏と複数回にわたって接触。ミラン側からオファーがあれば、引き受ける意向を示していたとみられる。 その後、ミランはフォンセカをステファノ・ピオリの後任に選択したが、同紙は「明らかにコンセイソンの名前が頭の中に残っていたのだろう」と主張。「誰が決めたのか? 決断を下したのは、明らかに夏のことを忘れていなかったジェリー・カルディナーレだ」と結論付けた。
■コンテに似たプロフィール?
続いて、ミランがコンセイソンを選択した理由を深堀りしている。「彼が強いキャラクターの監督で、厳格さはロッカールームに良い影響があると考えているからだ」と説明した。「したがってミランはポルトガルでの優勝経験があり、カルチョの能力があり、闘志のある厳格な指揮官を選択した」が、「夏に選択しなかった(アントニオ)コンテに似たプロフィールではないか?」と疑問を提起しつつ、「それは今後、分かることだ」との見解を示している。 また同紙は、コンセイソンと代理人のメンデス氏が、数週間前からミランと話し合いを行っていたことを指摘。「かなり前に契約に関して合意があり、先週の時点で書類交換が行われていた」ため、「指揮官交代の準備は全て整っていて、ローマ戦で納得できる勝利だった場合は延期することができた」と説明した。 第17節のヴェローナ戦の時点においても、解任の準備はできていたとみられるが、ミランが勝利を収めて延期となり、1-1で引き分けた29日のローマ戦の90分間が終了した直後、「全てが完了した」とみられる。