上位人気馬総崩れで波乱の一戦は8番人気ドンインザムードが制す【中京4R・3歳1勝クラス】
6日中京4Rの3歳1勝クラス(ダート1800メートル)は、先行馬を行かせた後ろでレースを進めたドンインザムード(牡・今野)が8番人気の低評価を覆し優勝。1000メートル通過1分01秒6の速い流れを向こう正面から動くと、直線に向いてすぐは少しモタモタして見えたが、残り2ハロン過ぎからエンジンがかかり、後方からいい脚を使ってきた2着馬の猛追も退けた。1分53秒3(良)。先手を取った単勝1・1倍のナルカミが7着に敗れ、ハナ差2着ゴールデンクラウドが4番人気、さらに2馬身差の3着チュウジョウが5番人気の決着となり、3連単は73万円を超える高配当となった。 ドンインザムードを勝利に導いた松山は「前走は強いメンバーの中で不利もあり能力を出し切れませんでしたが、今回はスムーズにいって持ち味である長く続くいい脚を生かせました。まだ集中しきらずにフワフワするところがあるのですが、外から馬が来たらもうひと頑張りしてくれて、強い競馬でした」とデビュー戦からコンビを組む相棒の勝利に頬を緩めた。 見守った今野調教師は「スタートが上手でしたし、いいポジションでジワッと流れに乗れました。体質とかにまだ若いところがあって、これからの馬だけど、走るなと実感できました。サウジにも登録をしていますが、ここを勝って選択肢が広がったので、今後は馬の状態、オーナーと相談しつつ決めていきたいです」と次走は未確定ながら海外遠征も視野に入れていることを明かす。 なお、圧倒的支持を得ていたナルカミ(牡・坂口)は、1コーナーまでハナ争いをしていたとはいえ、直線で失速して7着に敗れた。手綱を取った坂井の「初戦とは別馬のようで、返し馬からパニックになっていましたし、走りの質も良くなかったです。こんなはずではないので、また立て直して、改めてと思います」という言葉からしても、力負けではなく本調子になかったようだ。初戦で見せた圧巻の走りが復活することを願う。
赤城 真理子