<センバツ2022・ともに咲く>選手紹介/10 広島商・伊藤大輔捕手/広陵・背戸川内晴哉内野手 /広島
◇縁の下で投手陣支える 広島商・伊藤大輔(いとう・だいすけ)捕手(2年) 父幹(たかし)さんはOB。同級生の荒谷忠勝監督と共に、1994年のセンバツに捕手として出場している。父が甲子園でプレーする映像を見て大舞台に憧れ続けてきた。 双子の兄の祐輔投手と小、中でバッテリーを組み、一緒に入部した。休日の自主練習は兄と汗を流し、父から捕手としての技術を学ぶ。公式戦でバッテリーを組むのが兄弟の目標だ。 秋は主にブルペン捕手の役割を担った。先発マスクを目指しつつも「ベストな状態で投手をマウンドに送り出すのが、今の自分の仕事だ」と縁の下の力持ちを全うする。 ◇センバツVを「心柱」に 広陵・背戸川内晴哉(せとごうち・はるや)内野手(2年) ミート力が高く、広角に打ち分ける器用な打撃が光る左打者。主に6番三塁手で出場した秋の大会は安打を量産し、強力打線の一翼を担った。冬はパワーを付けるため、ウエートトレーニングにも精力的に取り組む。 2017年夏に甲子園で準優勝した広陵の戦いぶりに憧れた。甲子園で元気に笑顔でプレーする選手たちの姿も頭に焼き付き、入学を決意した。 入寮前夜に父から「家の柱のように心に一つの決意を持てば、ぶれることはない」と教えられた言葉「心柱」を帽子に刻む。今の心柱は「センバツでの日本一」だ。