バスケ男子日本代表に衝撃、渡邊雄太は左ふらはぎの肉離れのためパリ五輪出場に黄色信号「本番までにどれだけ回復するか」
目標のベスト8「これまでの成長を考えれば、無理な目標ではない」
パリオリンピックに向け強化合宿を行っているバスケットボール男子日本代表がメディアの取材に応じた。 渡邊雄太は冒頭で現在ケガの治療中であることを明かした。「6月頭くらいに左ふくらはぎの肉離れの診断を受け、最大で8週間くらいと言われました。順調に回復していたんですけど、同じ箇所を悪化させてしまいました。なので今日の練習にも参加していません。悪化させてしまうと本来より長く時間がかかってしまうケースが多いので、現状(完治まで)何週間かは分からない状況です」 7月5日と7日には、有明アリーナで韓国代表との国際強化試合が実施されるが、「7月の有明の大会には確実に間に合わない」と断言。そして「残り時間的に間に合うかギリギリの状態です。ヨーロッパに行ってから、本番までにどれだけ回復するか」と、パリオリンピックの出場が危ういことを報告した。 渡邊は昨年のワールドカップ直前にもケガをした。結果的にワールドカップ前最後の国際強化試合を欠場したが、大会では素晴らしいプレーを見せて、パリオリンピックの出場権獲得に大きく貢献した。だからこそ渡邊も「去年の本番前にケガをした経験があることをプラスにとらえて、やれることに全力を尽くして、少しでも足を良くしたい」と前を向いた。 渡邊が欠場となったとしても、『ベスト8進出』という目標が変わることはない。渡邊はこの目標についてこのように語った。「目標設定は現実的なものでないといけないと思っていて、今の自分たちの力と世界を見た時に金メダルを取るというのはあまりにも無謀な目標設定です。1勝という低い目標設定もしたくなかったですし、ベスト8は難易度もあって、自分たちのこれまでの成長を考えれば、無理な目標ではないという評価です」 当然だが、ベスト8達成には渡邊の力が必要だ。ワールドカップの時のように、本番で縦横無尽に駆け回る渡邊の雄姿を見たいが、今はケガの回復を祈ることしかできない。
丸山素行