ロッシー小川社長が語る『マリーゴールド』結成から5ヶ月の軌跡!WWEからイヨ・スカイ参戦、ジュリア離脱の裏側、成長する若手の活躍と新たな挑戦
④期待のスーパールーキー山岡聖怜、そして二世レスラーが集結
―― ロッシーさんの元には新しいスーパールーキー山岡聖怜さんとか入ってきてるし、あと二世の選手たちも入団されました。 だから多分これをもう1回やりたいって思ったのは、いろんな理由はあるんですけど、一つは二世たちの受け皿団体になりたいなと思って。 ―― 二世選手もマリーゴールドに吸い寄せられてきてる感じがしますね。 なんかね、ここに集まるメンバーってやっぱり一貫性がやっぱりあると思うんですよ。なんか、自分の色って言ったら変なんですけど、何ですかね? ―― それがもしかしてやっぱり全女の系譜みたいなものなんですかね? でも、全女は関係ないですよ。 ―― もう関係ないですか? 全女辞めてもう27年ですので、もう全女の色はないですよ。全女のやり方はもう日本のご時世では通用しないんですよね。でも逆に言うと、自分でやってることはもう古くなっているんですよ。考え方とかやり方はもう古いのかもしれない。古いのかもしれないけど、まだ年配のファンの人がいるからそれが通じるのかもしれない。 ―― そういう空気感がある場所を探してたファンたちが、もしかしたらマリーゴールドをすごく新鮮に捉えているのかも知れないですね。 でも、本来は新しい若いファンを導入しなきゃいけないんですよ。それには若い選手が出てこないと若いファンはつかないんですよ。 ―― 確かに。 昔からの転入で言うと。そりゃあそうですよね。だって変な話、15、6歳の少年が30歳とか過ぎてる人に憧れないですよ。その人たちからしたら年齢が上になっちゃいますもん。そうするとちょっと自分より目線の上ぐらいの人の方を応援したくなるじゃないですか。ただ今そういう世代がファンにいないから、みんなファンの人も高齢化しちゃってるから変な話アラサー、アラフォーでもその人たちにとってはまだ子供みたいなもんなんですよ。だから女子レスラーの高齢化が進んじゃってるんですよ。 ―― なるほど。 昔の全女は、もう本当に15、16の時に入ってきてやっぱり10年もやらないでどんどん入れ替えしていくじゃないですか。今は逆に30から始める人もいるので。 ―― そうですね。 どんどん女子プロレス高齢化時代になってて、でもそれだと新規のファンが入ってこないなっていう。 ―― マリーゴールドでも若手をこれからドンドン増やしていって新陳代謝を促していくっていう感じですかね? 当然それはどこの団体もそうだと思うんですけど、ただなかなか本当に若い新人っていうのが入ってこない時代なので、だってこの前デビューした山田奈保って子も30歳ですよ。30歳だからプロレスがまだっていうだけで、もう大人としてのいろんなものはできてるんですよ。 ―― そうですね。歌を歌いながらデビューしたのには度肝抜かされました。 そうですか。でも、やっぱり昔をなぞってもしょうがないんですけど、やっぱり若い子が入ってこないと団体の将来っていうかね。 ―― でも若い選手が活躍できるフィールドがマリーゴールドにはあると思うので、そういう部分では今後に期待ですね。 1つのポイントとしては山岡聖怜がどこまで頑張れるかじゃないですか。 ―― ロッシーさん的には山岡聖怜さんは、どんなふうに捉えています? 素材的には、もう10年に1人じゃないですか。 ―― スーパールーキーって書いてますもんね。ロッシーさんから見ても彼女はやがりスーパールーキー的な素質を感じていらっしゃるんですね? 誰でもスーパールーキーって言われても困るんですけど、それは彼女の持ってるバックボーンとか、自分が今まで育ててきたスーパールーキーっていうのは、浜田文子だったり林下詩美だったりしたんですよ。何か持ってる人。ルックスも含めて若さもあるし、そういう意味では女子プロレスラーのいい要素がたっぷり詰まっているんじゃないですか。 ―― まだデビュー前ですけど、本当に彼女に注目しているメディア、そして関係者、私達も含めてすごく注目されていますね。 そうなんですね。彼女のアマレスの技術とか、多分多くの人はアマレス好きだから凄いスープレックスではないかとか、そうそういうのあるじゃないすか。アマレス・スープレックスの絵を書いてると思うんですけど、彼女はまだプロレスの練習をしてるばっかりなので何の色もついてないんですよ。これから彼女がやるプロレスが、新しいプロレスになってくるんじゃないのかなと思います。 ―― 今後の育て方がすごく大事になりますね。 彼女はバックを取ってレスリングみたいに動いたりすることができるので、そんな人いないじゃないですか。だから、やっぱりプロレスラーってタレントなんだけど、タレントがプロレスラーじゃないんですよ。プロレスラーになってタレントになっていくっていう。今は逆じゃないですか。 ―― 今回はプロレスラーとしてしっかりスタート。 プロレスラーとして良いタレントになってほしい。 ―― なるほど。 タレントというか、表に出る存在になってほしい。そうすると、もっと彼女を見て色んな団体もそうだし、新しいファンもそうだし、成り手も出てくるかもしれない。 ―― いや、もう楽しみしかないですね。 本人は大変でしょうけどね。 ―― でもあれだけSNSで自己発信できてる人だからやっぱり持っているものは凄いと思いますね。 期待してますよ。 ―― そうですね。 来年っていうかもう年末大売り出しですよ。 インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)
プロレスTODAY