号泣者が続出した映画『かくしごと』で、杏が体現する“子を守る母”としての痛烈な思い
一人ひとりに色々な感情が生まれる作品
試写会では、号泣者が続出したという本作。鑑賞後は、一人ひとりに色々な感情が生まれるような作品に仕上がっているそうです。関根監督は原作『嘘』を読んだ時に「稀有な作品」だと感じたといいます。 「自分が中高生だった時に、祖父が認知症になりました。北國さんの原作を読んだ時に、あの時にこういうことを知っていれば、対処できたのになと思うことがたくさんありました。また、作品には児童虐待というテーマもあります。認知症・児童虐待という2つの要素が1つの物語になっている、非常に稀有な作品だなと思いました」 中須さんは作品について尋ねられると、「言えることが少なくて...」と熟考。その様子を見て、奥田さんは「作品のラストがすごいので、誰も何も言いたくないんです。これから折角玉手箱を開ける皆さんがいらっしゃるので。ですから決して、役者の話がヘタという訳じゃないんです!」とフォロー。会場は笑いに包まれると同時に、作品への期待も高まりました。 そして試写会当日は5月7日、母の日が近いということで、中須さんが杏さんにカーネーションを手渡すサプライズが行われました。 「嘘、なに!?」と驚く杏さんに、中洲さんは「僕のお母さんになってくれてありがとう」と花束を手渡すと、杏さんは満面の笑みでハグ。仲睦まじい二人の様子に、あたたかな空気が流れました。
PHPオンライン編集部