サイ・ヤング賞投票は今永昇太5位、菊池雄星9位…日本投手の得票はこれで歴代12人、際立つのはダルビッシュの“すごさ”
大リーグは20日(日本時間21日)、2024年の最優秀投手賞に相当するサイ・ヤング(CY)賞の投票結果を発表。ナ・リーグはカブスの今永昇太(31)が5位に、ア・リーグは今季ブルージェイズとアストロズに所属した菊池雄星(33=現FA)が9位に入った。 CY賞は全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上所属する記者30人が5名連記方式でレギュラーシーズン終了までに投票し、1位票(7点)、2位票(4点)、3位票(3点)、4位票(2点)、5位票(1点)の合計点で選出される。今永は38点(3位票7、4位票8、5位票1)、菊池は1点(5位票1)だった。 日本投手は受賞こそないが、得票はこれで歴代12人となった。過去10人のうち、複数年で得票したのは2人のみで、ダルビッシュ有が4度(2012、13年レンジャーズ、20年カブス、22年パドレス)、野茂英雄が2度(1995、96年ドジャース)ある。複数球団での得票はダルビッシュのみ。 他の得票者は06年ドジャースの斎藤隆、08年レッドソックスの松坂大輔、13年マリナーズの岩隈久志とRソックスの上原浩治、16年ヤンキースの田中将大、20年ツインズ(現タイガース)の前田健太、22年エンゼルス(現ドジャース)の大谷翔平、23年メッツの千賀滉大。 得票順位を見ても、ダルビッシュのすごみが際立つ。惜しくも2位だったのが13、20年と2度もあり、12年は9位、22年は8位。野茂は2度とも4位だった。他は前田2位、岩隈3位、松坂と大谷が4位、今永5位。上原、田中と千賀は7位。斎藤8位、菊池9位となっている。 順位に応じた合計点でも歴代トップは20年ダルビッシュの123点で、これに次ぐのも13年ダルビッシュの93点となっている。以下は前田92点、大谷82点、岩隈73点、今永38点、95年の野茂が29点、千賀15点、松坂と上原が10点、22年ダルビッシュ7点、田中6点、96年の野茂が5点。斎藤と12年ダルビッシュ、菊池が1点。 また、今回は今永がナ・リーグで、菊池がア・リーグで得票。日本投手が両リーグで得票するのは、20年(ツインズの前田、カブスのダルビッシュ)と22年(エンゼルスの大谷、パドレスのダルビッシュ)に続き、史上3度目となった。 同年度に複数の日本投手が得票したのは今回が4度目で、前出以外は13年にダルビッシュ、岩隈、上原の3人がいずれもア・リーグで得票している。 今年のCY賞に輝いたのはア・リーグがタイガースのタリク・スクバル(28)、ナ・リーグがブレーブスのクリス・セール(35)で、ともに初受賞。スクバルは1位票30の満票で計210点を、セールは1位票26、2位票4で計198点を獲得した。
中日スポーツ