南海、支線区用の旧型車両を2025年春に運用終了 引退前に「緑カラー」復刻も
南海電気鉄道は10日、汐見橋線や各支線などで運転している2200系について、2025年春に引退すると発表した。 【画像】「緑カラー」でデビューした高野線の22000系 2200系は、高野線の平坦区間と山岳区間を直通できる22000系(1969年デビュー)を改造した車両。後継車両による置き換え後は、ワンマン化改造を実施し、2200系(2230系、2270系を含む)に形式名を変更。汐見橋線、多奈川線などの支線区で運用されてきた。 2024年12月現在、南海で使用中の2200系は、モハ2231―モハ2281、モハ2232―モハ2282の2両編成2本と、観光列車「天空」の2両編成1本。同社では、「天空」を除く2本の運転を、2025年春に終了し、2200系一般車両を全廃とする。 2200系一般車の引退を前に、同社ではモハ2231―モハ2281の2両編成1本を、オリエンタルグリーン地にエメラルドグリーン帯という、22000系の登場時から使われてきた塗装に変更する。また、塗装を変更した車両の撮影会や、関連グッズの販売といったイベントも展開する。 2200系グループは、和歌山電鐵に2270系が譲渡されているほか、2023年には「中古の中古ではない車両」として、銚子電気鉄道にも譲渡されている。