「デスクトップパソコン」はもう不要? 実は「電気代が高すぎる」うえに所有率も下降傾向
3Dレンダリングなどの高負荷な作業にも十分対応可能。つまり「高性能なパソコン」を求める場合、かつてはデスクトップパソコン一択だったところ「ゲーミングノートパソコン」という新たな選択肢が増えてきている状態です。 なお動画編集や画像編集、イラスト制作といった用途であればパソコンではなくスマホやタブレットで十分なケースも増加しています。たとえばiPhone 15の画素数は4800万画素。十分に高画質のため、動画や写真はiPhoneで撮影してそのままiPhoneで編集した方が効率的な場合もあるでしょう。 ■【不要説の根拠2】電気代が高すぎる 一定以上の性能があるデスクトップパソコンを選ぶ場合、電気代の高さも見逃せません。
たとえば「ちょっと良いデスクトップパソコン」であれば、消費電力300W程度が発生することがあります。消費電力300WのPCの場合、1kWhあたり31円(公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価)とすると、1日8時間の使用で74.4円、1カ月の利用で2,232円になります。意外とパソコン本体の料金に加え、月数千円程度の出費があります。 この電気代は消費電力に比例してより高額になります。ミドルスペックのデスクトップパソコンでも600W程度の消費電力があり、ハイエンドモデルでは800Wを超えることも珍しくなく、電気代はもっと高額に。 つまり本体そのものは消費電力が控えめのノートパソコンを選び、重い処理はクラウドサービス上で遠隔のGPUなどを利用する方が合理的かもしれません。 ■【不要説の根拠3】クラウドサービスの普及 クラウドサービスが普及したことで、従来なら手元のCPU・GPUを使って行うような作業でも多くのことがクラウド上でできるようになりました。 たとえばGoogleの「Google Colaboratory」はブラウザ上でPythonを実行できるクラウドサービス。機械学習など高負荷な処理をクラウドで実行でき、クラウドGPUも無償で利用可能。なお無償版ではGPUへのアクセスは限定的ですが、Colab Pro(月:1,179円)など有料版ではより高速かつ安定したGPUが使えます。 ゲーミング目的でGPUを使いたい場合は、NVIDIAが提供する「GeForce Now」という選択肢もとても魅力的です。