ジャガー伝説のスーパーカーXJ220、ワイルドなエアロで再武装して32年ぶりに復活!? TWRスーパーキャットのデザイナーが大胆予想!?
ジャガーがかつて販売したスーパーカー、XJ220をレストモッドしたら果たしてどうなるのか? XJSのレストモッドとして大きな反響を巻き起こしたTWRスーパーキャット、その外装デザインを担当したキジル・サリーム(Khyzyl Saleem)氏が手掛けた予想CGを披露しよう。 ジャガーは現在、物議を醸したブランドとスタイルのリニューアルにより、EV専業の新たな時代に入っているが、かつてはそのデザインの美しさで広く知られていた時代もあった。 XJ220はジャガー初のスーパーカーとして1991年に誕生、わずか2年間だけ製造された。同時代のライバルにはブガッティ EB110やマクラーレン F1などが存在しており、XJ220は期待されたほどの人気を得ることはなかったものの、時代を彩った象徴的なモデルとして今も記憶に残る名車だ。 独立系デザイナーのキジル・サリームは、このジャガー初のスーパーカーを、大幅な外観のアップグレードを施して現代に蘇らせた。同氏はクラシック・ジャガーに精通しており、最近はXJSをベースにしたワイルドなレストモッドであるTWRスーパーキャットの外装デザインを担当している。だが、このアップデートされたXJ220のデザインは、TWRスーパーキャットとは異なって量産を意図したものではなく、極めて個人的なプロジェクトだ。 同氏によると、このXJ220 レストモッドのデザイン・コンセプトは、「XJ220だとわかるが、実は根本的に異なっている」ものを作ることだったという。たしかにXJ220のボディワークの大部分が調整されており、より現代のスーパーカーのように見える。ハイライトは大幅に幅広になったフェンダーで、オリジナルのスリムでエレガントな姿は、よりアグレッシブなスタンスに置き換えられている。 フロントバンパーには、LEDデイタイムランニングライトを備え、追加のサイドインテークと、カーボンファイバー製の大きなスプリッターが確認できる。また、特大のリヤウィングとフロントガラスのベースにある特徴的なベントにもカーボンファイバーが使用されている。 リヤでは、ランドローバー製テールライトが、よりスリムなLEDに変わり、デュアルテールパイプを備えた大型のカーボンファイバーディフューザーが組み合わされている。足回りには、幅広のタイヤを履いた新しいセンターロックホイールセットを装着している。 XJ220は、最高出力550psを発揮する3.5L V6ツインターボエンジンを搭載していたが、レストモッドされれば、当初ジャガーが予定していた、よりエキサイティングなV12エンジンとAWDの組み合わせが期待できそうだ。 現段階でこのレストモッドが実現する可能性は少ないが、XJ220オーナーにアップグレードし、より高級なものにするきっかけを与えるかもしれない。
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