桜の開花遅らせた3月の寒さ・・・ただ大阪では奇跡の「桜コラボ」が!? 今年も梅雨は大雨に警戒?台風シーズンは遅め?このあとどうなる?教えて!吉田さん
梅雨は九州中心に大雨警戒
海水温が高ければ高いほど大気中に含まれる水蒸気量が増えるため、その影響で近年は大雨の頻度が高まってきています。 今年はエルニーニョの名残でインド洋の海水温が高くなっており、太平洋高気圧は南海上で西への張り出しを強めそうです。梅雨の時期は西から大雨の素となる湿った空気が流れ込みやすく、東シナ海に面している九州を中心に今年も大雨に警戒が必要です。 梅雨の前の大雨も増える傾向で、4月から5月にかけても油断はできません。その上、去年は秋田で大雨になったように、例年あまり大雨にならない地域で大雨となる例も増えています。太平洋側の地域はもちろん、太平洋高気圧の発達具合によっては日本海側や北海道も大雨が発生してもおかしくありません。
台風シーズンの到来は遅めか?
本来ならそろそろ台風1号が発生してもおかしくない季節ですが、フィリピン沖にはまだまとまった雲はなく、台風シーズンの到来は遅れそうです。 ただ、夏から秋にかけてラニーニャが進むにつれて、フィリピン沖の対流活動が活発となり、秋以降は台風の発生が急増してくるでしょう。夏は太平洋高気圧は西への張り出しが強いため、なかなか日本付近に近づけませんが、近年は海水温の高さから例年より遅い時期でも高緯度にやってくる台風が多くなっており、日本付近も10月にかけて要警戒の状況が続きそうです。
大阪だけの話ですが、奇跡のコラボレーションが?
例年より遅めに咲いた桜はこの週末には満開を迎える見込みです。 ー方、大阪・造幣局の通り抜けは5日(金)からで、開幕がかなり早くなりましたが、今後は20度前後の日が続くと見られ、通り抜け期間の終盤(4月の2週目)には見頃になりそうです。ということは・・・今年、造幣局の周りのソメイヨシノと、造幣局内の里桜が同時に満開という奇跡のコラボレーションを堪能できるかもしれません。 (ABCウェザーセンター気象予報士 吉田裕一)