江戸時代の力士は高給取りだったって本当? 武士と比べてどちらのほうが稼いでた?
江戸時代の力士の給料
江戸時代に多くの力自慢たちが「力士」として各地で相撲を取り始めてから、力士は当時の人間の中でも高給取りの位置に立つことになります。将軍による上覧試合も行われ、「相撲」という競技は江戸時代の人たちの娯楽の一つとして受け入れられました。 相撲がより浸透して人気になると、大名は人気の力士をお抱えとして迎え入れるようになります。力士の力量や人気にもよりますが、その年収は50両~80両ほど稼いでいたともいわれています。 江戸時代の貨幣価値は変動があったため一概には断定できませんが、ある時期の1両の価値は、現代では18万円~22万円程度と考えられています。このことから、江戸時代の力士は1000万~1700万円前後の年収があったと考えられるでしょう。 ちなみに、同じ時期の庶民の年収は約300万円前後だったとされているため、力士は少なくとも庶民の3倍程度稼いでいたことになります。また、武士は能力主義で給料が決まっていましたが、平均年収は500万円程度と考えられており、人気のある力士であれば、武士の倍以上稼げる職業だったことが分かります。
江戸時代の力士は庶民の3倍稼げる職業!
江戸時代の力士は、庶民の3倍以上、武士の倍以上も稼げる可能性のある職業でした。今でも人気のスポーツである相撲は、江戸時代に娯楽として花開き、高給取りの力士を数多く生み出したことが記録にも残っています。 そこには、庶民だけでなく大名や将軍すらも魅了する力があり、その力で江戸時代の力士は大きく稼いでいたのです。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部