一般的な時計は「逆の構造」ってどこが? ドイツ時計製造技術の粋を集めた「グラスヒュッテ・オリジナル」新作のスゴさとは
●歴史と革新の融合を目指すドイツの名門 グラスヒュッテ・オリジナル
ドイツのザクセン州グラスヒュッテで1845年に創業、以来一度も絶えることなく、時計製造の歴史を築いてきたグラスヒュッテ・オリジナル。ムーブメントに使用されるパーツの95%を社内で製造、卓越した職人技と革新的技術を併せ持つブランドとして、愛好家の間で広く知られる存在です。 【画像】近寄るとわかる驚異の完成度を誇るグラスフュッテ・オリジナルの新作を画像で見る(11枚) 中でもブランドを代表する顔として抜群の知名度を誇るのが、ユニークなアシンメトリーダイヤルを備えたパノコレクション。 2003年より本格始動したこのコレクションは、オフセンターのダイアル配置やムーンフェイズを取り入れたデザイン、ムーブメント内部のメカニズムを魅力的に見せる工夫など、独創的なルックスの中にエレガンスをたたえたシリーズとして高い人気を誇ります。
そんなパノの最新モデルとして発表されたのが、今回ご紹介する「パノルナ・インバース」(アリゲーターレザーモデル 617万1000円、消費税込)。英語で「反対の」を意味する名前の通り、一般的な配置とは逆の構造を備えた実にユニークなタイムピースです。 グラスヒュッテ・オリジナルでは過去にも、ムーブメントを裏返してキャリバーの裏側をダイヤルとして活用した「パノマティック・インバース」をリリースしていますが、その斬新なアイデアを継承しつつ、マニュファクチュールの伝統であるムーンフェイズ機構を搭載するという新たな挑戦に挑んだのが今回登場の新モデル。
●アベンチュリンの星空にリアルな月。思わず見惚れるムーンフェイズディスプレー
ケースサイズは「パノマティック・インバース」とほぼ同じですが、素材には贅を極めたプラチナ素材を採用。 ダイヤル左側にオフセットされたダイヤルや6時位置のミニッツセコンド、ダイヤル右側に優雅な姿を見せるダブルスワンネック緩急微調整装置を備えたテンプ受けなど、基本的なレイアウトも「パノマティック・インバース」と同じですが、ダイヤル全体に施された緻密なギョーシェ装飾が宇宙の広がりを思わせる、神秘的でモダンなデザインに仕上がっています。