大谷翔平「個人的には望んでいたんですけど…」幻のダルVS由伸に思い 試合が無い日は「庭で(デコピンと)遊んで(笑)」【一問一答全文】
ドジャースの大谷翔平選手がパドレスとの地区シリーズ(5回戦制)を前にドジャースタジアムで会見。メジャー移籍後初となるプレーオフの戦いを前に、「初めてなのでWBCとは違うのかな。1週間くらい開いているので第1打席をしっかり」と力を込めた。さらに当初は第2戦でダルビッシュVS山本由伸の対決が実現する見通しだったが、幻となり「個人的には望んでいたんですけど…」と心境を明かした大谷。試合がない期間は「庭で(デコピンと)遊んで(笑)」とリラックスした様子も語った。 【写真】前日会見で笑みを見せる大谷 記者とのやり取りもリラックスモード 以下、大谷との一問一答。 (米メディアとの応対) -大きな試合。WBCでも経験しているが、どのような気持ちで臨むか。 「初めてなので、そこに関してはWBCとは違うかなと思いますし、1週間ぐらい開いてるので、まずは第1打席をしっかりと大事にして入りたいなと思います」 -試合のなかった1週間(実際は5日)はどう過ごしていたか。 「基本は球場に来て、動いて、シムゲーム(変則ルールの紅白戦)をして、2打席ぐらい立って、実戦に近い感覚を忘れないように、という感じでしたね」 -初のポストシーズン。緊張してますか? 「(通訳介さず、食い気味に)Nope!(ぜーんぜん)」(爆笑) -投手陣にけが人が続出。打席で結果を出すことにどれほど責任を感じていたか。 「みんな、シーズンの疲れはもちろんあると思いますし、逆に言えば、この1週間で多少疲れという意味では取れてると思うので、あとは実戦の感覚っていうのが一番大事かなと思うので、そこさえしっかり養えていれば、必ず結果は出るんじゃないかなと、みんなもそうだと思います」 -チームは過去2年、地区シリーズで敗退。今年のクラブハウスの雰囲気は? 「地区のライバルのチームが相手。今はみんな興奮している状態じゃないかなと思いますし、今日の過ごし方が一番大事じゃないかなと思うので、明日にむけていい練習にしたいんじゃないかなとみんな思ってるとおもいます」 -なぜ緊張していないのか。 「そのために小さい頃から練習してきてますし、こういう舞台でプレーしたいっていう思いでやってきたので、そこが一番。楽しみだなあという方がどちらかというと、今は大きいですかね」 -これまで見てきたポストシーズンで思い出に残っていることは? 「ドジャースが優勝した時も見てましたし、シアトルで違うところ(ドライブラインの施設)で練習してて見てたのも覚えてますし、手術明けで病室で見てたのも覚えてますし、悔しい思いの方が強いかなと思います」 -初めてのポストシーズン。チームメートからの助言は? 「助言はないですね。初めてなのでいじられることはありますけど、助言とかはないですね」 -マイアミでは打撃の状態がよくないと語っていたが、どういう修正を? 「後半になるにつれてバッティングの感覚はすごくよかったですし、何より打席の中での集中力がよかった。そういう感覚をポストシーズンで出して行ければ結果は出るのかなと思います」 -移籍1年目で重圧はあったと思うが、それをはねのけてここまでやれた要因は? 「特別にしていることはないですし、好きでここまでやってきているので。怪我もいろいろありましたけど、トレーナーもそうですし、ドクターもそうですし、周りの助けによってプレーできているので感謝しかない。そこに対して全力でプレーしたいなと思っています」 -ダルビッシュにはどういう気持ちを持っているか。 「僕の小さい頃はスター選手。メジャーでもそうですし、メジャーに行く前も日本のテレビで見ていた、憧れていた選手の1人。そういう選手とポストシーズンでやれるのは楽しみですし、由伸と投げ合うのを個人的には望んでいたんですけど、それはないと思うので。自分が対戦した時にそれを楽しみに頑張りたいと思います」 -後半になるにつれて状態が良くなった要因は? 「早くチームの一員になれるといいなと言うか、それを結果で示したいなと思っていて。それが先行した感じなのかなと。それが後半になるにつれてそういう気持ちが抜けてきて、自分本来の打席が送れるようになったのかな」 (日本メディアとの応対) -プレーオフに自信を持って臨める要因は? 「毎年そうですけど、やっぱり1年間健康を保ってプレーするのが一番難しい。何かしらトラブルがあったりすので、それが少なかったのがよかったですし。ポストシーズンに健康な状態で臨めることが一番」 -数字を残すことより難しい。 「試合に出ないと残らないと思いますし。そこは一番、自分だけじゃ無く周りのサポートも必要ですし。長いシーズンを乗りきる上では一番大事かなと思います」 -山本が開幕投手。日本人2人で先陣を切れる。 「それはやっぱうれしいですね。由伸がきてくれたことも嬉しいですし、悔しいシーズンだったと思いますけど、こうやってポストシーズンの初戦に先発するっていうのは信頼されている証拠だと思うので、自信を持っていいと思いますし、その試合に一緒に出れるのは特別かなと思います」 -マイナスなことは頭によぎらない? 「今の段階ではあんまりないですね。そうなった時に考えればいいことかなと。もちろん打てるときもあれば、打てないときもありますし。それを次に引きずらないことが一番。短期決戦、それがチームにとって大事なことかなと思います」 -シーズンでパドレス相手には好相性だった。気持ちの持ち方は? 「単純にシーズン中に残した成績は、それはそれだと思うので。ポストシーズンでアドバンテージになるわけではないですし、もちろんシーズン中の成績は自分では把握しているわけではないですけど、パドレスは球界の中でも素晴らしいピッチャー陣だと思いますし。なかなか自分の打席を冷静に送るのは難しい相手だと思いますけど、初めてのポストシーズンでしっかりとそれができれば成績は残るんじゃないかなと思います」 -ドジャースはここ2年、プレーオフで結果が出ていない。 「同地区のライバルが相手なので、なおさらみんなの士気は高い。ファンの方もそうだと思います。僕としては1年目でそういうところでできることに感謝したいなと思います」 -きょうの過ごし方はシーズン中と同じ? 「いつもと同じケースワークが一番かなと。いつもと同じ感覚を出して終えるのが一番かなと思います」 -試合がなかった期間、野球以外の面での過ごし方とは? 「いつもよりゆっくりめに起きて。おいしいモノを食べて。庭で(デコピンと)遊んで(笑)」