中腰でバランスボールに騎乗するレオ君。手綱とムチを持ったイメージトレーニングがスタート！（画像提供：レオさん）

「プログノーシスかっこよかったです！ 川田将雅騎手おめでとうございます。⁡今日は無事乗馬テスト合格しました 祝！ 夜は金鯱賞を見ながら練習頑張ります」 【動画】「競馬騎手になりたい！」バランスボールを乗りこなす息子さん こんなコメントと共にレオさん（＠jockey_reo91）がInstagramへ投稿した動画。9歳の男の子がバランスボールに座っているのではなく、なんと上に立っているではありませんか…！？ ええっ！と思わず驚いてしまう動画は、早速X（旧Twitter）へ転載され、瞬く間に2000万回近く再生されるほど注目を集めました。実はこの男の子、天才騎手……ではなく、騎手を目指す小学3年生の男の子なんです。 「凄い体幹！何のスポーツでも役に立つね！」 「すげえええええ」 「めちゃ英才教育やん…」 「これは将来有望だな」 「すごすぎる！！どうやって習得したんだろうwww」 動画に映るのは、何とバランスボールを馬に見立て、その上にしゃがみ込み、まるで馬上にいるがごとく揺れらる後ろ姿。そして、いよいよレース終盤になると、絶妙なムチさばきでスパート！……などと想像できてしまうほど、迫真の演技ならぬ練習風景に、思わず見入ってしまいます。そしてバランスボールの上で滑ることもなく安定している素晴らしい体幹に、多くの人が驚嘆しました。しかも、彼は何とまだ9歳と聞いて……さらに驚きを隠せません！ 前途有望な未来の天才騎手について、お父さんにお話を伺いました。

UFOキャッチャーから始まった騎手への憧れ

ーー息子さん……小学3年生なんですね？！それでこれだけ体幹があるって、びっくりしました。普段はどのようなお子さまなんですか？ 「9歳のレオは、人を思いやるとても優しい性格で、この春から4年生になります。まさに競馬騎手を目指し、この動画のように日々トレーニングを自分で考えて頑張っています。ほかにも新極真空手を習っていたり、活発で運動神経は良い方だと思います」 ーーレオ君は何をきっかけに騎手を目指そうと思ったんですか？ 「去年の9月か10月ぐらいだったと思うんですが……UFOキャッチャーでテイエムオペラオー（現役時代は圧倒的な強さを誇り、特に2000年に年間無敗を達成したことから、漫画『北斗の拳』のラオウに擬えて文字通りの「世紀末覇王」とも呼ばれた名馬）のぬいぐるみを取った事がきっかけなんです。そこから去年のジャパンカップをテレビで見て、イクイノックス（2023年世界最強馬となった名馬）の走りに感動し、『いつか自分も乗りたい！』と思ったのがきっかけでした」 ーーきっかけがUFOキャッチャーのぬいぐるみとは……可愛すぎます！ それからわずか4カ月くらいで、今回投稿された動画のうようにバランスボールの上で二足立ちできるようになったんですか？ 「そうなんです。騎手を目指すと言い出してから、見よう見まねで僕が教えたりして練習を始めました。素人ながら、騎手は体幹が大事だと考え、バランスボールの体幹トレーニングを思いついたんです。ちなみにバランスボールは、今年の正月に購入したばかりですが」 ーーなんと、3カ月前に買われたばかりなんですね（笑）！？ その割には、バランスボールの乗りこなしっぷりが上手すぎます！ 「私もちょっと驚きました。バランスボールを初めて息子に手渡した時、最初は座っていましたが、20分後にはボールの上に乗ってしゃがめるようになっていて！2日後ぐらいには、立つことも出来るようになっていましたね。ほかにも、上半身を鍛えるためのロープトレーニングと、階段ダッシュも頑張っています」 ーーなんかもう、3カ月前からトレーニングを始めた小学生とは思えませんね。あのムチさばきもサマになっています！ 「実際に乗馬用の鞭を使ってるんです。さすがに僕もムチをどう扱うかなんて分からなかったんですが、本人がビデオやテレビを見ながら、見よう見まねで振っています」 ーーいやもう、（投稿された動画の）追い上げていくところなんてプロかと思いますよ！　レオ君は実際、馬に乗った経験はあるんですか？ 「まさに好きが高じて、今年の2月から乗馬クラブに通い始めました。さすがにバランスボールとは勝手が違いますし、馬の体高は高いですから、初めは怖がるかな？！と思ったんですが、まったく怖がっていませんでした。毎日毎日『次はいつ乗馬のレッスンなの？』と聞かれるぐらい、本人はハマっています」 ーーこうなると、騎手は天職かもしれませんね（笑） 「馬に乗ることは好きですね。中山競馬場や小倉競馬場に行ったことがあるんですが、馬やジョッキーに釘付けでした。それ以来『競馬場を走ってみたい』といつも言っています」 ーーちなみにレオ君の憧れの騎手は？ 「武豊騎手、川田将雅騎手、クリストフ・パトリス・ルメール騎手、鮫島克駿騎手が大好きみたいです」 それにしても、動画を何度も見ていると、しまいにはバランスボールが馬に見えてきてしまうほど、堂に入ったレオ君の姿。もはや勇姿と呼びたくなるほどです。騎手は18歳からデビューできるようですから、レオ君もあと9年したら競馬場に登場するかも！？　その時は、懐かしい映像として、この練習風景が再び公開されるかもしれませんね。 頑張れ、レオ君！ （まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子）