規模が大きいだけでは豪邸ではない…プール、プライベートカジノ付き大邸宅の中身を公開
内外2つの広々としたリビングや圧巻のプール、カジノルームにガレージなど、建て主のさまざまな“夢”を一棟の住宅に華麗にまとめ上げたAFU project。もちろんプライバシーも完璧に確保した豪邸中の豪邸です。 【写真集】これぞ豪邸!建築家・森山善之が手掛けた延床1000㎡超えプール付きの大邸宅
始まりは「うちでやりましょう」の一言
海外で暮らしながらグローバルに事業を展開していたAさん。生活の拠点を日本に戻すことになり自宅の新築に臨みました。 実現したいことはたくさんありました。多くの建築家に声を掛けて話を聞き、1人を選ぼうと思って最初に建築設計事務所バケラッタの森山善之さんを訪ねました。要望を聞いた森山さんは開口一番こう誘いました。「うちでやりましょう」と。 「普段は言いません。むしろこんな設計事務所もありますと紹介し、他で話を聞くことをすすめます。しかしAさんが思い描く住宅はうちでしかできないと思いました。20人から30人の規模でパーティをしたい、大きなプールとプールサイドに広がるアウトドアリビングがほしい、さらにプライベートカジノやトレーニングルームを設け、ガレージには少なくとも7台の愛車を止めたい……とにかく要望が非常に多かったのです」 多くの豪邸を設計してきた経験から、森山さんはその難しさを知っています。
規模を大きくするだけでは豪邸にはならない
「Aさんは4人家族です。延床面積はゆとりを見ても通常は70坪か80坪で十分。ところが実現したい夢がたくさんあるから3倍も4倍もの面積が必要になってくる。その場合、同じコンセプトやトーンで機能だけが違う部屋が並んだら、ホテルのようになってしまい住宅としては単調なだけ。場所ごとに要望を叶えつつ、用途に合わせて雰囲気も大きく変わる建物でなければなりません。 それを一棟の住宅としてまとめ上げ、しかもプライバシーの確保やセキュリティも完璧であることが必須。豪邸は従来の住宅建築の単純な拡張ではよいものにできないのです」 森山さんの話を聞いてAさんもその場で依頼を決めました。
200坪の敷地に、プールテラスとつながる開放的なプランを構想
その後まもなく西日本でも随一と定評のある高級住宅地に200坪超の土地を確保し、設計が始まりました。 森山さんはその敷地に空が大きく広がるテラスを設け、それをL字形に囲む建物を構想。テラスには本格的なプールが設けられ、キッチン付きのアウトドアリビングが広がります。