WRC

ラリーの世界最高峰WRCのカレンダーのなかでも、最も平均速度の高いイベントのひとつであるラリー・フィンランド。フィンランドにはトヨタのWRCチームであるTGR-WRTの本拠地があり、同チームにとってはホームと呼べる一戦だ。序盤から高い競争力を発揮したトヨタ勢は、クラッシュが相次いだものの、最終的にはオジエが優勝を飾った。世界ラリー選手権（WRC）は8月1日～4日、2024年シーズン第9戦ラリー・フィンランドを開催。トヨタ（TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team＝TGR-WRT）のセバスチャン・オジエが今シーズン3勝目を果たした。 【関連画像】大きなジャンプを見せるトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド ラリー・フィンランドは平均速度の高いグラベルラリーで、大きなジャンプが見られることでも有名な一戦。ラリーの中心となるユヴァスキュラはTGR-WRTの拠点からほど近く、同チームにとってはまさにホームイベントと呼べる一戦だ。 本格的にラリーが始まるデイ2（競技2日目）では、地元フィンランド出身で昨季の王者であるカッレ・ロバンペラが優れた速さを見せトップに立ったほか、2番手にエルフィン・エバンス、3番手にオジエがつけ、TGRがトップ3を独占。翌デイ3ではエバンスがトラブルによりデイリタイアとなったものの、ロバンペラとオジエがワン・ツー態勢を築いた。 最終日となるデイ4開始時点ではロバンペラとオジエの差は40秒以上の大差となっていたが、好調なロバンペラはこの日最初の2本のステージでもトップタイムをマークした。しかし、3本目のSS19でロバンペラはコース上の岩に乗り上げたことでクラッシュ。これでオジエが首位に繰り上がると、そのままフィニッシュを迎えて今季3勝目を挙げた。 2位はヒョンデのティエリー・ヌービル、3位はMスポーツ・フォードのアドリアン・フォルモーとなった。 TGR-WRTから参戦している勝田貴元は、デイ2でマシンにダメージを負いデイリタイアとなったが、翌日からラリーに復帰。最終的に総合41位でフィニッシュしている。 2024年シーズン第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャは9月5日～8日に行われる。 2024年世界ラリー選手権 第9戦ラリー・フィンランド結果（Top10） 2024年世界ラリー選手権 ドライバーズランキング 2024年世界ラリー選手権 マニュファクチャラーズランキング