阪神、新助っ人アルナエス獲得 超異例の契約発表即!秋季練習合流 球児監督「楽しみ」 育成契約も早期支配下へ期待大
過去に在籍した良いモデルケースもある。2008年に入団テストを経て育成で入団したベネズエラ出身のバルディリスは阪神で2年間プレーした後、オリックスでクリーンアップを任されるなど花を咲かせた。アルナエスも同様に、無名の育成枠から1軍の主力へと大化けする可能性と潜在能力を秘めている。
「持ち味は毎日100%全力でやること。自分の中で守備も強化しているので、そういうところもアピールしていきたい」
虎が青田買いしたダイヤの原石が、日本で磨かれ、輝きを放つ。覇権奪還を目指すチームにとって面白い存在になりそうだ。(織原祥平)
★ペタ&マル来季も育成
嶌村本部長は今年中に複数回実施した海外でのトライアウトの継続に前向きな姿勢を示した。「続けていきたいなと思っている。アジアも含めて今後の展開を見ていきたい」。1月には球団史上初となるドミニカ共和国で開催し、シーズン中にはパナマでも行った。ドミニカ共和国でのトライアウトで獲得したベタンセス、マルティネス両投手については来季も育成選手として契約する方針を明かした。
■ジャパニーズ・ドリームをつかんだ主な外国人選手
★アーロム・バルディリス 2008年2月、阪神の入団テストに合格し、育成で入団。同年5月に支配下登録され、阪神では2年間で通算100試合、打率・205、4本塁打、17打点。戦力外となったが、10年からはオリックスでクリーンアップを任されるなど活躍し、14、15年はDeNAでプレー。日本通算8年で93本塁打、387打点をマークした。
★ライデル・マルティネス 17年2月に中日と育成契約し、18年4月に支配下登録。19年から守護神を務め、22年と24年にセーブ王に輝くなど、日本通算166セーブを挙げている。
★リバン・モイネロ 17年5月にソフトバンクと育成契約し、同年6月に支配下登録。セットアッパーとして活躍し、20年に40ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手に輝く。24年は先発に転向し、11勝5敗、防御率1・88で最優秀防御率のタイトルを獲得した。