Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング11~20位。人気や育成、成績など各指標からJ1~J3全60クラブを順位化
16位:アルビレックス新潟(184) 2023リーグ戦成績:10位(J1) 2023リーグ戦平均入場者数:2万3113人(6位) 2023シーズンホームグロウン人数:6人(20位タイ) 2022年度営業収益:約25億3900万円(22位) 6年ぶりにJ1に帰ってきたアルビレックス新潟は、残留争いに巻き込まれることなく10位でシーズンを終えた。夏に伊藤涼太郎という大黒柱が抜けたにもかかわらず、チームは失速せずに調子を上げた。9戦無敗、4試合連続クリーンシートを達成してシーズンを締めくくった。 4万1684人を収容できるデンカビッグスワンスタジアムには、毎試合多くの観客が訪れる。今季の平均入場者数は2万3113人で、リーグ6位という高い数字だ。2005年にリーグ1位を記録したクラブの人気は健在で、今季は鹿島アントラーズや川崎フロンターレといった人気クラブをも凌ぐ数字を叩き出している。 ただ、それ以外の数字はやや低めだ。営業収益はJ2にいた昨年度が22位だが、来年1月期の決算ではどれだけ変化するのだろうか。また、今季開幕時のホームグロウン人数は6人。育成組織出身選手は他クラブと比較すると少ないものの、高卒で加入した小見洋太や三戸瞬介など、若手が成長する土壌はある。
15位:ジュビロ磐田(189) 2023リーグ戦成績:2位(J2) 2023リーグ戦平均入場者数:1万446人(18位) 2023シーズンホームグロウン人数:14人(2位) 2022年度営業収益:約32億3200万円(15位) 補強禁止処分を課せられたジュビロ磐田だったが、横内昭展監督の下で1年でのJ1昇格という目標を達成した。J2に降格した昨季の戦力を活かしながら、大混戦だったJ1自動昇格できる1枠に滑り込んでいる。 今季は平均1万446人を動員している。J2では3番目に多い数字で、J2で戦った過去5シーズン(2014、15、20、21、23)では最多となる。第5節の清水エスパルス戦では2万2937人、第29節のベガルタ仙台戦では今季最多の2万4247人を動員している。J1で戦っていた昨年度は営業収益も15位で、J1で戦っていくのに最低限の規模を持っていると言えるだろう。 最大の注目ポイントは、ホームグロウン人数だろう。補強禁止処分により、他クラブで経験を積んでいた若手を呼び戻したという事情があるにせよ、リーグ2位という立派な数字を残した。上原力也や鈴木海音、松原后といった育成組織出身の選手たちが戦力となって掴んだJ1昇格が持つ価値は大きい。