Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング11~20位。人気や育成、成績など各指標からJ1~J3全60クラブを順位化
18位:サガン鳥栖(171) 2023リーグ戦成績:14位(J1) 2023リーグ戦平均入場者数:1万231人(19位) 2023シーズンホームグロウン人数:6人(20位タイ) 2022年度営業収益:約27億6100万円(18位) 開幕節で1-5という大敗を喫して低調な滑り出しとなったが、残留争いに加わることなくシーズンを終えた。しかし、成績は昨季から3つ落とす14位で、上位をうかがうことはできなかった。それでも、他の指標と比較すると、成績面では健闘していると言えるかもしれない。 平均入場者数はリーグ全体で19位。J1ではワースト3位で、わずかに1万人を超えた。1万5000人を超えた2018、19年はフェルナンド・トーレスが在籍していたという事情があるにせよ、コロナ禍の3シーズンを除けば、2012シーズンの昇格以来最低の数字となっている。昨年度は5季ぶりに黒字に転じたが、3期連続で債務超過の状態が続いている。 今季開幕時点でのホームグロウン人数は20位タイの6人だが、これは決して悲観する数字でもないかもしれない。松岡大起、中野伸哉、大畑歩夢、福井太智ら毎年のように年代別日本代表に名を連ねるタレントを輩出しており、育成という面では国内有数の名門になりつつある。
17位:アビスパ福岡(178) 2023リーグ戦成績:7位(J1) 2023リーグ戦平均入場者数:9766人(20位) 2023シーズンホームグロウン人数:6人(20位タイ) 2022年度営業収益:約28億2900万円(17位) 2020シーズンより指揮を執る長谷部茂利監督の下で迎えた4年目の今季、アビスパ福岡はクラブ初タイトルとなるYBCルヴァンカップ制覇を果たし、クラブ史上最高位となる7位でシーズンを終えた。それでも、本ランキングで17位に沈んだ原因は他の項目にある。 平均入場者数はリーグ全体20位で、今季のJ1では横浜FCに次ぐワースト2位だった。2万1562人を収容するベスト電器スタジアムで1万人を切った試合が17試合中11試合を数えた。2023年1月期決算時点で3億円を超える債務超過に陥っているものの、J2で16位だった2019年度と比較すると営業収益は12億円以上増えている。 今季開幕時点でのホームグロウン人数は6人で、J1水準では低め。鶴野怜樹や森山公弥といった有望株もいるが、主力の平均年齢も高いのが実情だ。素晴らしい成績を収めた今季を、来季以降にどうつなげていくのだろうか。