Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング11~20位。人気や育成、成績など各指標からJ1~J3全60クラブを順位化
13位タイ:京都サンガF.C.(190) 2023リーグ戦成績:13位(J1) 2023リーグ戦平均入場者数:1万3229人(13位) 2023シーズンホームグロウン人数:9人(9位タイ) 2022年度営業収益:約32億8800万円(14位) 2021シーズンにJ2で2位となり、12シーズンぶりにJ1に帰ってきた京都サンガF.C.は、紆余曲折がありながらも昨季はJ1参入プレーオフで引き分けてなんとか生き残り、今季は最終節を残して自力でJ1残留と、1歩ずつ階段を上っている印象だ。それは他の指標からもうかがい知ることができる。 2020年に完成したサンガスタジアムby KYOCERAをホームスタジアムとし、今季の入場者数は昨季の1万1692人から1万3229人にアップ。営業収益もJ2にいた2021年度は約22億900万円だったが、J1に昇格した22年度は約32億8800万円と大幅に増加している。 駒井善成や原川力、久保裕也、奥川雅也など、アカデミーは伝統的にタレントを輩出してきた。現在はゴールマウスを守る若原智哉、10番を背負う福岡慎平、キャプテンを務める川﨑颯太、麻田将吾らがトップチームの主力として活躍する。地元京都出身の曺貴裁監督の下で、アカデミー出身者が台頭する流れができている。
13位タイ:北海道コンサドーレ札幌(190) 2023リーグ戦成績:12位(J1) 2023リーグ戦平均入場者数:1万6086人(12位) 2023シーズンホームグロウン人数:8人(14位タイ) 2022年度営業収益:約36億500万円(13位) 四方田修平前監督の下で2016シーズンのJ2を制し、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下でJ1に定住した北海道コンサドーレ札幌。2018シーズンの4位を除くといずれも中位でシーズンを終えている。 J2を制した2016年度の営業収益は約19億200万円で、新型コロナウイルスの流行という非常事態もありながら、現在は倍近い規模にまで拡大している。平均入場者数はコロナ禍前の2017~19シーズンは約1万8000人を動員しているが、今季は1万6086人まで戻している。 特筆すべきはアカデミーからトップチームに継続的に人材を輩出する好循環が生まれていることだ。ホームグロウン人数は全体14位タイの8人だが、菅大輝、荒野拓馬が主力を担う。さらに、地元北海道出身の宮澤裕樹はキャプテンを務め、背番号10をつけるバンディエラ的存在である。1桁順位は今季も達成することができなかったが、それを目指すための土壌はある。