「リッチモンドホテル」でロイホやシズラーが食べられる理由とは? 人気ビジホが誇る「確かな美味しさ」と「個性あふれるメニュー」のルーツを探る
男性はもちろん、昨今は女性や外国人観光客など、多くの人が利用しているビジネスホテル。各ホテルはそれぞれに、代名詞とも言えるサービスや設備を持っている。けれど昨今のホテル選びでは価格ばかりが注目され、提供側がこだわっているポイントにはスポットライトが当たっていないこともしばしばだ。 この連載、「ビジネスホテル、言われてみればよく知らない話」では、各ビジネスホテルの代名詞的なサービス・設備を紹介し、さらに、その奥にある経営哲学や歴史、ホスピタリティまでを紐解いていく。第8回は、リッチモンドホテルの知られざる朝食へのこだわりと、顧客満足度1位に選ばれるサービスについて、前後編でお届けする。 【写真で見る】実際のモーニングの様子はこちら
■全国に4店舗しかない朝食ビュッフェ オーセンティックで落ち着いた雰囲気の内装に、肉厚なステーキ、ドミグラスソースがたっぷりかかったオムライス……。『ロイヤルホスト』は日本人の大半が知っている、“ワンランク上の”ファミリーレストランだ。 だがご存じだろうか? そのわずか6店舗で、朝食ビュッフェが提供されていることを。なぜか。朝食ビュッフェは、ホテル併設の店舗でのみ提供しているからだ。 そのうち3店舗はリッチモンドホテル(以下、リッチモンド)の朝食会場になっており、提供時間内なら宿泊者以外もオーダーできるため、コアなファンに喜ばれている。
ロイヤルホストで朝食ビュッフェが味わえるリッチモンドは、横浜駅前、仙台、天神西通の3ホテル。定番のスクランブルエッグやソーセージのほかに、ロイヤルホストならではのカレーなど40~50種類の和洋メニューが並ぶ。人気は、小さめサイズで提供されるロイヤルホスト名物のパンケーキだ。 さらに、中華街が近い横浜駅前では点心や上海風焼きそば、仙台なら牛タンカレーと、ご当地メニューも4~5種スタンバイ。これらはもちろん、ロイヤルホストのグランドメニューにはない。リッチモンドの朝食ビュッフェでしか食べられないメニューだ。