「リッチモンドホテル」でロイホやシズラーが食べられる理由とは? 人気ビジホが誇る「確かな美味しさ」と「個性あふれるメニュー」のルーツを探る
■デリやタコスも朝から食べ放題! 実はリッチモンドの朝食会場になっているレストランがもう1つある。『シズラー』だ。ロイヤルホストより希少性が高く、全国43軒のリッチモンド中、押上と東京武蔵野の2軒のみ。シズラーはアメリカ発祥で、ロイヤルホストよりやや“高級路線”のブランド。新鮮でバラエティ豊かなサラダバーが特長だ。 宿泊者に提供される朝食の内容は、サラダバーとチーズトースト。そして、このサラダバーがひと味違う。生野菜、デリサラダ、日替りの肉料理1品を含むホットフード、フルーツ、デザート、スープ、ドリンクバーと、約70種類にも及ぶのだ。
「特にご好評いただいているのはデリサラダで、コールスローやシーフードサラダに加え、『チュニジア風人参サラダ』など、海外発祥らしいメニューも登場します」と企画開発部部長 兼 新領域開発課課長の宗像興一氏は説明する。 昨年筆者も出張で押上に宿泊したのだが、サラダバーに、タコスやナチョスがあって驚いた。これらもアメリカ発祥ならではだろう。だがその一方で、味噌汁、焼き魚など和食も並んでいる。 「通常のシズラーにはないのでは?」と思って尋ねたところ、宿泊したゲストからの要望を受け、追加されたとのことだった。(※通常店舗では和食の提供はありません)
一方のチーズトーストは、ロイヤルホストのパンケーキと並ぶシズラーの名物だ。パルメザンチーズのスプレッドが焼き固められた表面はザクザク、裏はふわふわ。食感のコントラストが絶妙で、チーズの風味と香ばしい味わいがあとを引くひと品だ。押上店ではサラダバーのパンコーナーに陳列しており、好きなだけ味わうことができる。 通常のシズラーのサラダビュッフェは、朝2145円、昼2574円、夜3223円。そう考えるとこの朝食は、かなり高コスパではないだろうか。
「日本人のお客様に喜んでいただいているのはもちろんですが、シズラーはアメリカ、オーストラリア、東南アジアでも認知されており、インバウンドの集客にもひと役買ってくれています」と宗像氏。一方でロイヤルホストは海外ではまだ認知が少ないそうで、「今後ラーメン、カレーに続いて日本の洋食も受け入れられていくのでは」と期待を込める。 (※シズラーのモーニングサラダバーは、土日祝日・一部店舗限定にて実施) ■ロイヤルホストやシズラーが朝食会場になったワケ