〝いい古墳あります〟 樹木葬や散骨に続く新しい「墓」のカタチ
樹木葬の進化系&和風版として注目を集める「古墳墓」サービスとは? 運営会社に伺ったお話も紹介しています。 自分の「墓」について考えたことはありますか? 「墓離れ」ともいわれる現代では、費用や管理の面から墓石を持たない・持ちたいと思わない人が増えているといいます。 そこで今回は、墓石に代わり人気上昇中の供養方法「樹木葬」を中心に、令和の墓事情をご紹介。記事の後半では、樹木葬の進化系&和風版として注目を集める「古墳墓」サービスについて、運営会社に伺ったお話も紹介しています。
令和のシェアが多いのは墓石型より樹木葬
お寺や公営霊園にある一般的な従来の墓は、「墓石型」と呼ばれるものです。
一般的な墓石型は比較的高額な購入費用や管理費用がかかることに加え、自分の死後に継承者が必要なことや、移住した場合の管理が大変なことなど、不安点が少なくありません。子供や孫に迷惑をかけたくないし、顔も知らない昔のご先祖さまよりも愛する家族であるペットと一緒の墓に入りたいという考え方も多くなっています。 そんな現代で、墓石型に代わって伸びているのが「樹木葬」や「散骨」「納骨堂」などの市場です。特に人気が高い供養方法は樹木葬で、「第12回 お墓の消費者全国実態調査(2021年)」※ によると、2020年に引き続き一般墓や納骨堂を抜いてシェア率1位を獲得。回答者の半数近い約46%の人が樹木葬を選ぶ結果になりました。 ※参照:PR Times|第12回 お墓の消費者全国実態調査(2021年) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000009951.html
樹木葬の新形態?古墳墓が購入できる「古墳の窓口」とは
一般的な樹木葬とは、墓石を建てず、墓標として樹木や草花を植えて供養する埋葬方法のことです。 実はいくつかの種類があり、山林のような広大な土地に埋葬する里山型や、整備された土地をシンボルツリーや草花が彩る庭園・公園型など、用途や立地に合わせて様々なタイプが販売されています。 そんな樹木葬の新形態として今注目を集めているのが、古墳に眠ることができる「古墳墓」です。 【古墳とは】 3~7 世紀に王や豪族などの有力者を葬る場として造られた日本古来の墓。土を高く盛った墳丘墓で、鍵穴のような形状をした「前方後円墳」などが有名。 古墳と聞くと、「墓」としての認識があまりないという人も多いのではないでしょうか。かくいう筆者も昔教科書で見た歴史的なモノのうちのひとつというイメージが強く、墓は墓でも自分の身内が眠っている墓とは別物という印象を持っていました。 自分が死後、あの古墳に葬られるなんて…なんとも不思議で冗談のようですが、実際に叶えることができるんです。 古墳墓の購入・検討ができるのは、2024年8月にリリースされた「古墳の窓口」というサービス。Webサイトからお客さま登録をすることで、古墳墓の購入までの一連の流れをサポートしてくれるとか。現在はまだ建設中とのことですが、Webサイトでは日本古来の姿をした本格的な前方後円墳の完成イメージや区画マップを見ることができます。 草花や樹木などの自然あふれる敷地内はバリアフリー設計で、駐車場や管理事務所兼休憩所、トイレなどの施設を完備。宗教不問・承継者不要で利用できる点も魅力です。2人用やペット可の区画もあり、夫婦2人きりや単身でペットと静かに眠りたいという現代ならではのニーズにも応えてくれます。