今季初のグリズリーズvsレイカーズが7日に開催…八村塁と河村勇輝の日本人対決実現なるか!?
今季初対決のレイカーズvsグリズリーズの展望
――八村選手、河村選手がいるために、日本のファンもレイカーズとグリズリーズへの注目度はとりわけ高くなっています。 佐々木 レイカーズではデービスが大黒柱となって彼が30得点超えを連続で記録したりしていて、そのパフォーマンスは見ていて楽しいなと思いますね。一方、39歳のレブロンは皆、衰え知らずと言いがちなんですけど、そんなことはなくてディフェンスではちょっと省エネでプレーをして他の選手たちに頼ったりだとか、オフェンスでも休みながらといったところがあります。それでもバスケットボールIQが高くて3Pも向上しているので今でもあれだけの支配力が発揮できています。レイカーズの課題はディフェンスで、開幕からこれまでの試合を見る限り、昨シーズンよりも悪化しているんですよね。その中でデービス1人でどこまでチームを運べるんだっていうのも感じるので、競争の激しい西カンファレンスでは正直、プレーイン争いとなってしまうんじゃないかと感じています。 ――グリズリーズも昨シーズンはエースのジャ・モラントが大半を欠場し、他にも故障者が続出して、プレーオフを逃す失望を味わい、今シーズンには期する思いがあるのではないでしょうか。 佐々木 グリズリーズもモラントやデズモンド・ベインらにまた故障が出てしまってはいますが、爆発力は(レイカーズよりも)グリズリーズのほうに感じますし、プレーオフ争いでは上位の6チームに入る、(上位4チームに与えられる)ホームコートアドバンテージを取ることもありえるなと思っています。ただ、西は12チームくらいがプレーオフを争ってもおかしくなく、最後に1勝の差で順位が変わってくるかもしれないです。 ――今シーズンのNBA全体では、どういったところが見どころになってきますか。 佐々木 NBAはここ6シーズン、毎年優勝チームが変わっていて、それくらい戦力が拮抗している、どこが勝ってもおかしくない情勢になっています。今シーズンも群雄割拠になるのは間違いないですが、その中で僕は昨シーズンの王者、ボストン・セルティックスが優勝候補だと思っていて、そのセルティックスの連覇を阻むチームがどこなのかというのが今シーズンを見る構図としては面白いのかなと思います。 昨シーズンは、レブロンやステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ、36歳)、KD(ケビン・デュラント、フェニックス・サンズ、36歳)というベテランのスター3選手が、2005年以来、初めてプレーオフのセカンドラウンドに進出できませんでした。そしてルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)やタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)、ジェイソン・テイタム(セルティックス)、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)といった次の10年の顔となる若い選手たちが優勝争いに関わり始めているので、今は歴史の転換点にあると言えるかもしれません。 ――八村選手、河村選手をきっかけにこれまでNBAを見ていなかった日本人ファンも増えているようです。 佐々木 そういったまだNBAに詳しくない方たちには、試合の展開に身を任せて、肩肘張らずに存分に世界最高峰のリーグの攻防を楽しんでほしいです。また、昨年のFIBAワールドカップやパリオリンピックを通して、NBAでプレーする海外各国の代表選手たちを知ったファンも多いと思うので、八村選手、河村選手だけでなく、彼らの存在を通してもNBAに対して親近感を持って見てもらえるのではないしょうか。 【番組概要】 11月7日(木)10:00~「レイカーズvsグリズリーズ」[WOWOWオンデマンド] 解説:陸川章(東海大学バスケットボール部監督) ※同試合は11月9日(土)午前0:00からWOWOWライブで再放送あり
BASKETBALL KING