ヨルダンに邦人ら16人輸送 空自機でレバノンから
防衛省は4日、イスラエルと親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘が激化しているレバノンからの邦人退避のために派遣した航空自衛隊のC2輸送機1機が日本時間の同日午後、邦人ら計16人を近隣のヨルダンに運んだと発表した。 防衛省によると、16人の内訳は大使館職員を含む邦人11人と外国籍の家族1人、フランス人4人。輸送に伴うトラブルやけがなどはなく、陸上輸送は実施しなかった。 木原稔前防衛相が9月27日、邦人退避実施に備えるため輸送機をヨルダンやギリシャに派遣するよう命じた。2機のC2が3日朝、鳥取県の空自美保基地を出発し、4日午前(日本時間)、ヨルダンに到着。同日午後、退避実施のためヨルダン―レバノン間を往復した。中谷元・防衛相による実施命令は3日に出された。 C2は今後も現地にとどまり、情勢を見極める方針。うち1機は今後、ヨルダンからギリシャに移動する予定という。 外務省は3日、邦人2人が日本政府手配のチャーター船でレバノンを出国し、キプロスに到着したと明らかにした。