「ティンバーランド」のイエローブーツが日本で流行るまでをダイジェストでお届け!
1980年代初頭、イタリア・ミラノではアメリカ文化に影響された富裕層の若者たちのライフスタイルが注目を集めていた。モンクレールのダウンジャケットにリーバイス®️やアルマーニのジーンズ、そして足もとにはティンバーランドのイエローブーツというスタイルもその典型のひとつ。イタリアでは『PANINARO(パニナロ/パニナリの男子を意味する)』という雑誌も発行されるほどの社会現象だった。 【写真】人気再燃中!ティンバーランドの「イエローブーツ」の歴史と新作をもっと詳しく見る!
1980年代後半からヒップホップシーンへ
一方アメリカでは、1980年代後半にニューヨークの一大カルチャーとして急成長を遂げたヒップホップシーンで、イエローブーツがアディダスやナイキのスニーカーと並んで支持されるようになっていった。 1990年代に入ると西海外ではギャングスタ系ヒップホップが台頭し、プリズンスタイルと呼ばれるジーンズの腰ばきに、イエローブーツを合わせるファッションが大流行。また東海岸がスポーツやアウトドアブランドを好んだのに対して、西海岸ではディッキーズやベンデイビス、カーハートなど老舗ワークブランドのアイテムにティンバーランドのイエローブーツを合わせるのもステータスとして広まった。
西海岸の勢いに押されかけていた90年代のNYだが、ヒップホップ界にThe Notorious B.I.G(ノトーリアスビギー)、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)、Nas(ナズ)、2pac(2パック)、Das EFX(ダス・エフェックス/イエローブーツを履いた『REAL HIP HOP』のジャケットが有名)などスターラッパーが数多く誕生し、“イーストコースト ルネッサンス”が巻き起こる。彼らがイエローブーツを愛用したことで、ティンバーランドの人気はさらに上がった。
日本での流行はいつから?
1990年代は日本でも渋カジという独自のストリートファッションが生まれ(渋カジではティンバーランドの3アイラグボートシューズが大ブレイク)、それをきっかけに海外のストリートカルチャーも脚光を浴びて、巷にはバイカー、スケーターなどさまざまなスタイルが溢れた。ヒップホップファッションもティーンネイジャーを中心に浸透しはじめ、日本のヒップホップ・アーティストが海外のアーティストを真似してティンバーランドのイエローブーツを履き、その存在を広めていく。 90年代後半にはエミネムが登場し、さらにヒップホップファッション熱が日本でも高まった。2002年に映画『8Mile(エイトマイル)』でエミネムがイエローブーツを着用していたことで、ヒップホップファン以外にも広まっていくことに。
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