「Android 16」初のデベロッパープレビューが提供開始 ~1四半期前倒しで
米Googleは11月18日(現地時間)、「Android 16」の開発者プレビューを初公開した。本バージョンは2025年第2四半期(Q2)に予定されているAndroidの次期メジャーリリースに向けたもの。例年であれば第3四半期(Q3)に公開されるが、デバイスの発売スケジュールとの整合性を高めるため、1期分早めてリリースされることになったという。 【画像】ソフトウェア開発キット(SDK)のリリーススケジュール。25Q1/Q3は機能のみの追加、Q2はアプリの動作に影響を与える可能性のある動作変更を含んだメジャーリリース、Q4は機能の追加とアップデート、最適化、不具合修正などにフォーカスしたマイナーリリース 「Android 16 Developer Preview 1」では、以下の機能が投入される。今後も機能が追加されていくだろう。 ・埋め込みフォトピッカー:ローカルとクラウド両方のストレージから画像や動画を選択し、安全にアプリアクセスを許可する仕組み。Googleシステムアップデートと「Google Play」サービスを介して「Android 4.4」(APIレベル19)までサポートする。アプリへの統合も比較的簡単なコードで済む ・Health Connect:健康記録をサポートするAPIの初期バージョンを搭載。ユーザーが明示的にどうしたアプリは、FHIRフォーマットで医療記録を読み書きできる ・プライバシーサンドボックス:ユーザーのプライバシーと意思を尊重しつつ、Webコンテンツが広告収益を得られる仕組み「プライバシー サンドボックス」の最新バージョンを搭載 「Android 16」のプレビュープログラムは、2024年11月から来年の最終パブリックリリースまで実施される。仕様が確定する「Platform Stability」は、2025年第1四半期後半(3月)を目標としているとのこと。そこから正式リリースまで数カ月間、最終テストを行ったのち、一般公開となる。アプリの開発には「Android Studio Ladybug」(次期バージョンのプレビュー)が推奨されている。
窓の杜,樽井 秀人