40インチを履くモンスターデリカも参戦! 男のためのオプカン聖地巡礼! [俺の#オプカン~仙台場所]が特濃すぎた!
■オプカンの製造現場をナマで目撃!
仙台工場のタイヤの生産工程は大きく分けると「混合」「カレンダー・押出・裁断」「成型」「加硫」「仕上げ・検査」という5つになるという。実際に製造の現場をのぞいてみると、素人目には「ゴムの塊」に見えるタイヤが、多くの素材と複雑な工程で製品になっていることがよく分かった。 なかでも圧巻だったのが、グリーンタイヤという「生状態」のタイヤを、熱と圧力で最終形状に仕上げる「加硫」工程。巨大な釜が開いてアツアツのタイヤが生まれてくる様子は、タイヤに命が吹き込まれる瞬間を見るようで感動ものだった。 オプカンファンとしては気になる、ホワイトレターの生産工程も見学した。 サイドウォールに耀くあの白い文字は、決してタイヤを塗っているわけではない。予めサイドウォールに円環状の白い材料を埋め込んでおき、最後に文字部分だけ表面の黒いゴムを削って、浮き上がらせるのだ。すり減っても消えないホワイトレターの理由がよく分かった。 最後に見学したのが、トーヨータイヤの次世代タイヤ製造技術として注目される「A.T.O.M.(アドバンスド・タイヤ・オペレーション・モジュール)」の現場。 従来のタイヤは、平たいゴム板を丸めるので、円周のどこかに「貼り合わせ」部分が発生する。この貼り合わせは、タイヤの回転バランスに悪影響を与えるため、できればないほうがいい。 そこでA.T.O.M.では、リボンと呼ばれる幅15mmほどのゴムを、成型ドラム上に並ぶようぐるぐると巻き付け、必要な幅でカットするという製法を取る。これなら貼り合わせができないから、タイヤの均一性が飛躍的に向上するのだ。 他にもメリットがある。材料工程と成型工程が融合できるから、生産設備が圧倒的に小さくできる。さらに生産に関わるリードタイムも従来の5分の1に短縮できるのだそうだ。タイヤはまだまだ進化するのだなあと感じた。
■ドリフトドライバーの川畑真人選手が登場!
興奮を抱えて集会室に戻ったら、今度はゲストによるトークショーが待っていた。 最初に登場したのは、トーヨータイヤのブランドアンバサダーであり、ドリフトやアジアクロスカントリーラリー(AXCR)ドライバーとしても知られる川畑真人さんだ。 川畑さんは今年8月、「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」のドライバーとして参加したAXCRの参戦報告を行った。 ドリフトドライバーだけあって、川畑さんはタイヤが滑ることが怖くないといい、これを武器にAXCRでも「最初に向きを換えてアクセルを早く開ける」走りを心がけた。トラブルも多かったが、最終日にイチかバチかの全開アタックを行い、見事T1Gクラスで優勝を勝ち取った。 ドリフトとAXCRの違いについて問われると、「ドリフトはいわば高飛び込み。最初の踏み切りが大切な点はドリフトの進入と同じ。ラリーはフルマラソン。瞬発力じゃなくて持久力、タフさが問われる」とのこと。双方を難なくこなく適応力に、スゴイと感じた。