阪神ドラフト5位・佐野大陽、家族の力で野球人生最大の挫折乗り越えた
中部大の堀田崇夫監督は「確かに、佐野のプレーが安定しなくて、口に出せないような時期もありました」と振り返る。しかし「全て技術不足と受け入れて、考え続けた」と不振脱却の要因を推察した。
上級生になってレギュラーに定着すると、主将として挑んだ4年の春季リーグでは4本塁打の活躍で6年ぶりの優勝をもたらし、全日本大学選手権出場に導いた。プロから声がかかることはなかったが、次に決断した日本海リーグ・富山への入団が、わずか1年後のドラフト指名につながる。(中屋友那)
■佐野 大陽(さの・たいよう)
2002(平成14)年2月14日生まれ、22歳。静岡県出身。常葉大橘高では甲子園出場なし。中部大では全日本大学野球選手権大会に出場。日本海L富山に入団した今季は39試合出場、打率・333(リーグ2位)、0本塁打、19打点、出塁率・462(同1位)。25年D5位で阪神入団。契約金3500万円、年俸700万円。右投げ右打ち。178センチ、81キロ。背番号「45」