久保建英にR・マドリーが徹底警戒、何度もこじ開け好機演出も…不調ソシエダはPK2発被弾で敗れる
[9.14 ラ・リーガ第5節 ソシエダ 0-2 R・マドリー] ラ・リーガは14日、第5節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダがレアル・マドリーと対戦した。ソシエダは右ウイングで先発した久保を起点に前半から次々とチャンスが生まれ、チーム全体で3度も枠を叩いたが、ゴールは決まらず。すると後半にPKから2失点を喫し、0-2で敗れた。 【写真】森保監督、スプリンクラーから子どもを助けて猛ダッシュ ホームのソシエダはここまで1勝1分2敗と苦しむ中でのビッグマッチ。久保は右ウイングで3試合連続の先発を果たした他、新加入のMFルカ・スチッチとDFナイフ・アゲルドが初先発した。対するR・マドリーは2勝2分と取りこぼしも続く中、MFブラヒム・ディアス、MFルカ・モドリッチ、MFアルダ・ギュレルが先発起用された。 試合は前半開始直後、さっそく久保がドリブルで仕掛け、FWビニシウス・ジュニオールに倒されてファウルを誘発。これをMFセルヒオ・ゴメスが直接狙い、GKティボー・クルトワのセーブでCKを得ると、MFルカ・スチッチのシュートにつなげ、ソシエダが先に決定期を迎えた。 さらに前半5分、久保が鋭い仕掛けから横パスを通し、FWウマル・サディクのトラップミスでシュートには至らなかったが、またもチャンスを演出。対するR・マドリーは同7分、MFルカ・モドリッチの縦パスをMFブラヒム・ディアスがつなぎ、FWキリアン・ムバッペがエリア右からシュートを狙ったが、GKアレックス・レミロに阻まれる。 徐々に主導権を握ったR・マドリーは前半18分、B・ディアスがカットインからスルーパスを送り、これに反応したムバッペが鋭い切り返しから左足シュートを放つも、これもレミロに止められる。そうして迎えた同24分、B・ディアスが右の内転筋を負傷。早くもFWロドリゴ・ゴエスが投入された。 ソシエダは前半25分、またも久保のパスからチャンスメイクし、スチッチが左足で強烈なミドルシュート。入っていれば久保にアシストがつくところだったが、惜しくも左ポストに弾かれる。一方のR・マドリーは同29分、MFルカ・モドリッチのFKにDFアントニオ・リュディガーが頭で合わせたが、レミロのスーパーセーブに遭った。 すると前半30分、ソシエダは久保がロドリゴの突破を懸命に阻むと、そこからカウンターをスタート。フィールドプレーヤー2対1の数的優位に持ち込んだ。だが、サディクのスルーパスが遅れ、FWシェラルド・ベッカーがまさかのオフサイド。拙いミスで先制の絶好機を逃した。 直後の前半33分にはパスを出した久保にビニシウスが小競り合いを仕掛け、アノエタの観衆が抗議のブーイングを送る場面も。同36分、ソシエダはS・ゴメスのワンタッチパスに抜け出したベッカーがドリブルから左足シュートで狙ったが、またもクロスバー。R・マドリーは直後、ムバッペが今度は左から仕掛けたが、強烈なシュートは右に外れた。 なおも攻めるソシエダは前半39分、ゴール前の波状攻撃から久保が左足で狙うも、枠内を突いたボールはリュディガーに当たってしまう。そのままタイムアップを迎え、ソシエダにとっては決定機で上回った前半を0-0のスコアレスで終えた。 後半開始直後、ソシエダはまたも先にビッグチャンスを作る。スチッチがサディクとのワンツーでエリア内に攻め込むと、左足シュートを狙ったが、またしても左ポストの枠に嫌われる。同4分ごろには久保に対してムバッペが腕を使って止める場面もあり、久保への警戒の大きさを感じさせていた。 後半5分過ぎからは徐々に久保が中央に絞ってプレーする場面が増え、ライン間で躍動。同9分にはDFフェルラン・メンディをかわして惜しいクロスも上げた。ところがそうして迎えた同13分、ギュレルのミドルシュートをS・ゴメスが手で止めてしまい、ハンドでPKを献上。これをビニシウスに決められ、先制点を許した。 苦しくなったソシエダは後半18分、サディクとベッカーに代わって今夏加入のFWオーリ・オスカールソンと負傷明けのMFアンデル・バレネチェアを投入。ところが同28分、ソシエダはビニシウスの突破に遅れて詰めたDFジョン・アランブルが足を踏んでしまい、再びPKを与える。今度はムバッペがキッカーを担当。落ち着いて決められ、0-2となった。 PKを譲った形となったビニシウスは、おなじみの“腕組みポーズ”でムバッペへのリスペクトを示すゴールパフォーマンスも披露。両者の関係性の良さを印象付けるワンシーンとなった。一方、ソシエダにとっては痛い失点。中継カメラには久保の厳しい表情が大きく映し出され、対照的な構図が描かれた。 その後はソシエダが負傷者を出す中でもボールを握る時間帯を作ったが、リスクを避けて守るR・マドリー守備陣を破ることはできない。後半44分には久保とMFマルティン・スビメンディの関係性で打開を試みたが、フィニッシュには至らず。そのままタイムアップを迎え、ソシエダは直近3戦勝ちなし(1分2敗)となった。