CyberFight新社長にサイバーエージェント副社長の岡本保朗氏就任「我々はチャレンジャー」と攻めの経営姿勢
岡本氏は2000年にサイバーエージェントに入社。インターネット広告事業本部統括本部長として、同事業を国内トップシェアへと導き、2008年に取締役、2020年からは副社長として全体の経営に携わってきた人物。 新体制は代表取締役社長に岡本氏、取締役副社長に髙木規(髙木三四郎)、丸藤正道氏、取締役にノア担当の武田有弘氏、DDTグループ担当の西垣彰人氏(彰人)という布陣となる。 プロレスファンでもあるという岡本氏は「この話をいただいた時に思ったのが、これでプロレスを見ていても仕事と言える。ラッキーだなと思った。僕自身も会場、ABEMA、WRESTLE UNIVERSEで各団体の試合を一人のファンとして見させていただいていたので光栄なお話と思い、二つ返事で受けさせていただいた。2017年にDDTがサイバーエージェントグループに入っていただき、2021年にはノアがグループ入りをしていただいた。コロナ禍もあったし、レスラーとして現役でありながら3団体を経営してこられた髙木さんがあって今があると思っている。髙木さんには心から感謝を申し上げたい。今までも業界一番の会社にするといってやってきたが、僕自身も改めてCyberFightに合流して、皆さんと一緒に業界一番の会社を作っていきたいと思っている。リング上に関しては素晴らしい選手とスタッフが揃っているので、ここは全幅の信頼を置いてお任せし、僕自身は経営面だったり、グループシナジーを生かしてCyberFightをよくできるように全力で頑張っていきたい」などと所信表明した。 そして就任に際しての「3つの新発表」として「WWEとの関係強化」「新規協賛企業の獲得」「ABEMAでの生中継強化」を掲げた。 合わせてノアからは「佐々木憂流迦の正式入団」「Eitaの正式入団」「武藤敬司氏のスカウティングアドバイザー就任」が発表された。
またDDTグループも蝶野正洋と連携した「Safety task force PROJECT(STFプロジェクト)」、10代に特化したプロレスラー育成プロジェクト「10代プロレスラーオーディション」、東京女子プロレスの「海外興行の活発化」の3つのプロジェクトを発表。 「STFプロジェクト」は蝶野が手掛ける防災・救命啓発イベントとDDTのプロレスの試合をパッケージしたイベント。蝶野は「日本全国、地方にも行って多くの人々に防災・救命について考えてもらうきっかけになればと思います。プロレスを通じて、人々や街を笑顔に元気にしていく。オイ!新社長! それから、三四郎! 俺とDDTがタッグを組むんだ。中途半端なことは許さねえ。いいか、世間を変えるぞ!」とのメッセージを寄せた。 岡本社長は業界ナンバー1を目指すにあたり「サイバーファイトは現状3団体。プラス、プロレスのプラットフォームの『WRESTLE UNIVERSE』というユニークな会社。カラーが全然違う。来ているお客さんが全然違うと思っているので、それぞれの団体の色で、それぞれで伸ばしていくと基本的に考えている。ビジネス的には動員力が上がっていくというのがポイント。そこを上げられるように全力を尽くしてやりたい」と語った。 直近の業績が赤字が続いていたことを指摘された際には「ライブビジネスなので、特にコロナ期が大変だったと思っているが各団体の動員も伸びてきている。もちろんビジネスの結果、バランスは考えていかなければいけないが、忘れてはいけないのは我々はチャレンジャーであって、圧倒的な一番でもない。まだまだこれからチャレンジしていく立場。あまり足元ばかり見て、縮小均衡になってしまうと逆にビジネス的にも将来的な可能性が失われていくのかなと思っているので、攻めと守りのバランスをしっかり考えて決断していきたいと思っている」と攻めの姿勢を見せた。