【MLB】ムーキー・ベッツ 史上5人目の通算50本目の先頭打者本塁打達成 歴代最多は81本
日本時間5月14日、ドジャースのムーキー・ベッツは敵地オラクル・パークで行われたジャイアンツ戦で初回ジョーダン・ヒックスから通算50本目となる先頭打者本塁打を放った。通算先頭打者本塁打50本達成は史上5人目の記録である。 近年は、1番に強打者を置くことも増え、MLB全体でも先頭打者は増加傾向にある(シーズン最多は2019年の193本)。しかし、1番打者として出場し、毎試合1回のチャンスをものにしなければ達成できない条件が非常に限られた記録だ。 先頭打者本塁打の歴代1位の記録はリッキー・ヘンダーソンの通算81本だ。稀代のリードオフマンであり、通算1406盗塁とシーズン130盗塁のメジャー記録を保持している。その偉大な記録から盗塁数に注目されがちだが、通算297本塁打を放っている。また、ヘンダーソンは所属したすべての球団(9球団)と25年のキャリアすべてのシーズンで先頭打者本塁打を記録した。 歴代2位の記録をもつのはブルージェイズのジョージ・スプリンガー(57本)。現役最多記録をもつスプリンガーは、2019年アストロズで12本の先頭打者本塁打を放ち球団記録を樹立すると、移籍したブルージェイズでも2022年に9本を放ち球団記録を樹立した。 歴代3位はアルフォンゾ・ソリアーノ(54本)。広島東洋カープから飛び立ったソリアーノは2003年にヤンキースでシーズン13本のメジャー記録を樹立した。 歴代4位はクレイグ・ビジオ(53本)。アストロズ一筋であり、スプリンガーが2019年に更新するまで、球団のシーズン最多記録を16年間保持していた。また、ビジオ現役最後の本塁打は2007年8月21日ナショナルズ戦の先頭打者本塁打だった。 そして歴代5位がムーキー・ベッツ(50本)だ。現在、トップ10にランクインする現役選手は3人(2位にスプリンガー、10位にロッキーズのチャーリー・ブラックモン)。この記録を伸ばし、ヘンダーソンの記録にどれだけ迫ることができるか注目だ。 歴代トップ10は以下の通り。 1位 リッキー・ヘンダーソン 81本 2位 ジョージ・スプリンガー 57本 3位 アルフォンゾ・ソリアーノ 54本 4位 クレイグ・ビジオ 53本 5位 ムーキー・ベッツ 50本 6位 イアン・キンズラー 48本 7位 カーティス・グランダーソン 47本 8位 ジミー・ロリンズ 46本 9位 ブレイディ・アンダーソン 44本 10位 チャーリー・ブラックモン 41本