家族全員が日の丸背負った経験…「ホッケー一家の娘」がパリ五輪で決勝点演出 3大会ぶり“一勝”までの物語
しかし、東京オリンピックを前に千治さんは天国へ旅立ちました。
妹・葉月選手(2021年): 「(東京五輪が)1年延期しなかったらって…。自分をすごくポジティブにしてくれていた存在で、本当に『家族の太陽』みたいな存在だったなとすごく思っています」
■「1勝」が遠い…引退を決意
リオオリンピックに続き、姉妹で出場した東京オリンピックでも、一度も勝利を掴むことができませんでした。オリンピックでの「1勝」が遠い中、2022年2月、葉月選手は引退を表明します。 しかしその半年後、現役復帰を決意します。原動力となったのが、千治さんの言葉でした。 <葉月選手のメッセージ(2022年)> 「色々ありましたが、またホッケーを頑張ろうと思います!できればパリまで。おじいちゃんの残してくれた言葉を忘れず頑張りたいと思います」
■祖父の言葉を信じ、自分も仲間も信じて戦った
迎えた姉妹で3度目のオリンピック。ここまで3連敗で、地元のフランスを相手に、葉月選手の絶妙なパスから決勝点をあげ、見事12年ぶりの白星をあげました。 葉月選手は試合後、LINEで思いを綴っています。 <葉月選手のメッセージ> 「リオからここまで勝つことができず、ずっと苦しかったけど、諦めずに戦い続けてきて本当によかったと思います。私のおじいちゃんがくれた言葉『信ずる者に勝利あり』、自分自身を信じて、仲間を信じて戦って来られてよかったです」