ソフトバンク・小久保監督、セオリーと異なる先発オーダーで無得点も…収穫は初出場初安打の4年目左打者
◇30日 SMBC日本シリーズ2024第4戦 ソフトバンク0―5DeNA(みずほペイペイドーム) ソフトバンクは敵地で2連勝した後に打線が沈黙。この日は零封負けを喫し、2勝2敗のタイに持ち込まれた。本拠地で日本一を決めることはできなくなったが、小久保裕紀監督は「(対戦成績は)ちょうど五分です」と動じず、淡々と語った。 本拠地での初戦だった第3戦は左腕の東に1得点に抑えられ、この日も左腕のケイを打ち崩せなかった。小久保監督は「右(打者)の方が対応が難しいという判断で」とセオリーとは異なる先発オーダーを編成。スタメン9人のうち左打者を6人そろえた。しかし、力のある速球を投げ込むケイから連打を奪うことはできなかった。 ここ2試合で計1得点にとどまり、2連敗を喫した。それでも、プラスの面に光を当てるのが小久保流。収穫として真っ先に名前を挙げたのは左対左の対戦で日本シリーズ初出場初安打、初盗塁をマークした4年目の笹川だった。 「きょうのいいところはそこですね。こんな大きな舞台で動じることなく。しかも、走りましたしね。なんか、楽しみです」とたたえる。3つ負けられるのが日本シリーズ。これが小久保監督の持論でもある。第5戦からの3戦をいかにして勝ち越すか。それしか頭にはない。
中日スポーツ