<ニコ超2016>ユーザー出展の「超まるなげひろば」にヘンな展示いろいろ
幕張メッセ(千葉県千葉市)で開かれた「ニコニコ超会議2016」では、趣向を凝らした大規模なブースが数多く立ち並んでいた一方で、個人ユーザーが出展する「超まるなげひろば」がユニークな展示で目をひいた。人目をひいた一部を紹介しよう。 生死の境をさまよった医師が開発する「うんこゲーム」の目的とは? 超まるなげひろばは、企画・準備・運営のすべてを出展したユーザーに任せるエリア。それぞれ机1台あるいはポスター1枚分程度の小スペースながら、ニコニコ動画でおもに創作物に関する動画投稿を行うユーザーの展示および即売会のほか、ライブや研究発表などが行われた。
手彫りハンコ職人
アニメなどのキャラクターをデザインしたイラストハンコ製作を実演していたのは、堀松印房の堀松高志代表。『一級印章彫刻技能士』という国家資格を有する手彫りハンコの職人。「文字のハンコだけを作るのは、つまらない」として、イラストハンコの手彫りに取り組む。ニコ動には過去、イラストハンコを手彫りする様子の動画を投稿しており、特に艦隊これくしょんの金剛を用いたイラストハンコは反応が良く、多数再生されたという。 「機械で彫られたハンコが大半で、手彫りによるハンコは本当に少ない。出展したのは、ハンコを手彫りする職人の存在をアピールするため」と堀松代表。ブースを訪れた際には、印材に転写した図案を極細ペンで清書する工程の最中だった。この後、数種類の彫刻刀による荒彫り、仕上げ用の刀による仕上げ作業などを経て、完成にいたる。仮に、値段をつければ1個3万円は下らないという。職人の高い技能と労力がおおいに投入されているためだが、著作権上の問題があり、アニメなどのキャラを用いたイラストハンコは販売していないという。
キャラクターの手彫りグラス
銀行勤務のかたわら手彫りガラスに取り組むarrowさんは、キャラクターの手彫りグラスを展示。ニコ動には、ゲーム「メタルギア」などのキャラクターを手彫りでグラスに彫り込む作業の動画を投稿している。机の上を見ると、グラスの表面に、男性キャラクターのイラストが詳細に彫り込まれていた。 先端にダイヤモンドを装着したダイヤモンドポイントペンを使って、微細な傷を少しずつつけていく。「手彫りなら、布地の質感などの細やかな表現ができます」とarrowさん。ニコニコ超会議には、手彫りの良さを伝えるために出展した。なお、このキャラクターの手彫りグラスも非売品。