静岡県西部と中部に線状降水帯が発生 各地で短時間に激しい雨が 東海道新幹線も一時ストップ
28日午前、静岡県西部と中部で線状降水帯が発生。 短時間に激しい雨が降り、各地で冠水が相次ぎました。 梅田航平記者 「午前9時すぎの浜松市中央区。朝から強烈な雨が降り続き市内中心部を流れる馬込川の水位が上がり濁流になっている」 藤枝市の高根山では1時間に86.5ミリの猛烈な雨を観測。 森町の三倉でも72.0ミリに達し、いずれも6月の観測史上最高となりました。 梅田航平記者 「午前10時すぎの浜松市中央区天王町です。こちらでは道路が冠水し、通行止めとなっています。さらにあちらの車のタイヤ、3分の1が水に浸かっています。」 あたり一面冠水していたのは、浜松市の住宅街です。 場所によっては長靴が埋まりそうなほど水かさが増している所も。 道路の横を流れる川からは水があふれ、柵が無ければ道路と見分けがつきません。 現場では、車の進入を防ぐためにバリケードを置いていました。 建設業者: 「側溝があるので、なるべく中には入らない方がいい。もし底の穴に入ってしまったらケガしてしまうので、冠水中は入らないようにしてもらいたい」 浜松市では、最大21万7000世帯・53万6000人を対象に避難指示が出されました。
一方で、4000人余りを対象に、5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が一時発表された磐田市では…。 竹内一夫記者: 「こちらの川、決壊するという情報があり、市の職員が通行止めの制限を行っている」 磐田市では住宅街を流れる上野部川が増水し、茶色く濁った水が道路に流れ込みました。 場所によっては、川と道路の境目がわからないほどになっています。 冠水は数十メートルにわたっていて、入り込んでしまった大型トラックは慎重に走行していました。 竹内一夫記者: 「午前11時半を回りました、磐田市上野部です。上野部川の水が決壊し、こちらの工場では床下まで水があふれてきました」 あふれた川の水は近くにある工場へと流れ込みました。 工場はきょうの作業をストップ。 水は膝の高さに達するほど浸水していました。 工場の方: 「もう周りも浸水しているので、安全のために」
車内アナウンス: 「ただいま静岡─新富士間、大雨による影響で列車の運転を一時見合わせております」 交通機関にも乱れが出ました。 東海道新幹線では、新富士-静岡駅間の上下線などで一時運転見合わせに。 6万4000人に影響が出ました。 京都府民 50代: 「静岡から横浜に行こうとしている。遅れているということで待っている。これは仕方がないかと思う。梅雨の時期なので」 愛知県民 20代: 「雨が強くて三河安城駅で止まっていた。いつまで止まっているのかなと心配あった」