【広島好き】カープで今後の活躍が期待される若鯉たち
新井貴浩監督2年目のシーズンは4位に終わりました。9月を首位で迎えたチームがBクラスに沈んだのはプロ野球史上初という歴史的な失速で、2年連続のクライマックスシリーズ進出はなりませんでしたが、Bクラス確定後の2試合では、来季以降の活躍が期待される若手選手の躍動が目立ちました。
10月2日の東京ヤクルト戦では、田村俊介が球団ワーストの敵地13連敗を阻止する決勝打を放ちました。田村は今年3月に行われた侍ジャパン強化試合のメンバーに選出され、高卒3年目で自身初の開幕スタメンとなりブレイクが期待されましたが、打率1割台と低迷して定位置確保はなりませんでした。
ファームで打率.280、5本塁打の成績を残し、9月23日の一軍再昇格はスタメンで起用され、不名誉な記録がかかった試合で結果を残しました。
投手では、プロ2年目の長谷部銀次が6回から3番手として登板し、2イニングを投げて被安打0、1四球のみの無失点と好投。自身5試合目の登板でプロ初ホールドをマークしています。
長谷部は22年ドラフト6位でトヨタ自動車から入団した変則サウスポーで、1年目は二軍でチーム最多の39試合登板も一軍登板はなし。2年目の今季は7月の阪神戦でプロ初登板を果たした後、再昇格した9月15日から4試合に登板して、無失点のままシーズンを終えています。
ドラフト時には「解体新書」で知られる江戸時代の蘭学者、杉田玄白の子孫ということで話題になった長谷部ですが、貴重なリリーフタイプのサウスポーとして、来季以降の飛躍を期待したいところです。
野村祐輔の引退試合となった今季最終戦では、高卒1、2年目のスラッガー候補である仲田侑仁と内田湘大が一軍昇格し、いずれもプロ初安打を記録しています。沖縄尚学高からドラフト4位入団のルーキー仲田は、4番・一塁で先発出場。4回の第2打席にヤクルト2番手・奥川恭伸のスライダーをとらえてレフトへ安打を放ちました。