松木や荒木も安泰ではない。パリ五輪本番の18人、最終予選組から生き残るのは5~6人の可能性も。前回のアジア制覇時と比較
発展を示す何よりの証左
OA枠はCBに2枠を使う可能性があり、残された枠は1つ。サイドハーフのポジションは欧州で活躍する選手が大勢おり、久保と三戸は中央でもプレーできる汎用性を持つ。となれば、セントラルMFの枠が削られても不思議ではない。 最終予選に出場したMF松木玖生やMF荒木遼太郎(ともにFC東京)であっても生き残りは容易ではなく、副キャプテンで発足当初から主軸を担ってきたMF山本理仁(シント=トロイデン)も安泰ではないと言える。最終予選組が本大会のメンバーに5、6名しか残っていないようなケースも十分に考えられるだろう。 とはいえ、それだけ候補になる選手がいる点は日本サッカー界の財産で、発展を示す何よりの証左だ。欧米の強豪国も同じような問題を抱えており、新たなフェーズに入ってきたとも言える。 「本当に難しいことになる。慎重に進めたい」と決勝後に話した大岩監督がどのようなメンバーを選ぶのか。もっとも、選手たちはそうした競争を受け入れており、藤田も「自チームに戻ってできることをやってほしいですし、自分もちゃんとチームで(立場を)確立できるように頑張りたい。確立することがレベルアップになる。誰を選ぶか困るような選手がたくさん出てくれば、オリンピックチームはもっと良くなる」と言い切った。 次なる戦いの号砲は鳴っている。最終リストに入るべく、選手たちのプレーから目が離せない。 取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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