[新常識]走行距離の短すぎはキケン!? マジでオススメの意外すぎる[良品車]って?
中古車を選ぶ際に難しいのが、車両コンディションの見極めではないでしょうか。目に見える内外装の状態だけでは、クルマの真の状態は見極めにくいものだ。クルマは決して安い買い物ではない、だからこそ、確かな目を持って選びたいところ。そこで見た目だけに頼らない、中古車選びのテクニックをお伝えしていきます。 文:佐々木 亘/写真:トヨタ
■低走行=良いクルマではない? 
日本人の年間平均走行距離は、毎日クルマを通勤などで使っている人で年間約1万km、休日のレジャー使用だけなら、年間6,000km程度がいいところです。都市部済む人ほど、もっと年間走行距離は短くなる傾向にあるでしょう。 まずは、この平均値を知っておくことが重要です。クルマは乗りすぎたらダメージが進行すると考え、中古車選びとしてはできるだけ走行距離が短いものを選びがちです。ただ、クルマは乗らなさすぎても、ダメージを抱えている可能性があることを知っているでしょうか。 特にエンジンの状態を図る上で、走行距離の短すぎるクルマは、危険サインが出ているかもしれません。 なぜ走行距離が短すぎるとダメなのか。その理由のひとつに挙げられるのが、エンジン内部で起こる腐食やスラッジ(エンジン内部に溜まった燃えカス)の蓄積です。これらは、短距離運転等による、エンジンオイル状態の悪化で発生します。 エンジンオイルを決まった期間で交換していればいいのですが、低走行車の場合、エンジンオイル交換の目安とされる距離数に到達していないからと、オイル交換が行われていないケースが多いのです。(走っていなくてもオイルの劣化は進むので、半年に1回程度は交換しておきたい!) また、低走行距離のクルマは、短距離走行を繰り返す傾向があります。短距離走行では、エンジンの始動と停止が短時間に繰り返されるため、エンジンやスターター等に余計な負荷がかかるのです。その結果として、低走行が故にエンジンの寿命を短くしている可能性があります。 中古車として売りに出されているクルマが、初度登録から3年経過しているのに、走行距離が5000km以下などといった場合は注意サイン。このようなクルマは購入前に、前のオーナーがどのような使い方をしていたのか、整備はどうなっていたのかを確認すべきです。 年間平均走行距離を大きく下回るような低走行車を購入する際には、細心の注意を払って購入しましょう。意外かもしれませんが、しっかり走ってしっかり整備されるレンタカー落ちの中古車は、購入後も故障が少ない玄人好みでおススメの個体です。