確かに売れてるのは「超背高」+「スライドドア」の軽自動車ばかり! だが軽を買うなら絶対検討すべき「それ以外」のクルマ4台
スズキ・ハスラー
軽ワゴン×SUVという新ジャンルのコンセプトを提案し、大ヒット作となったスズキ・ハスラーの2代目も、注目に値するクロスオーバー系軽自動車だ。しかも、雪国のスズキ・ユーザーからの要望に応えた1台ともいわれ、悪路走破性の目安になるアプローチアングル、デパーチャーアングルをしっかりと取り、2WD、4WDともに最低地上高をゆとりある180mmに設定。 さらに、スノーモードが2WD/4WDに備わり、4WDにはスリップを防止するグリップコントロール、急な下り坂を安心して走れるようになるヒルディセントコントロールを完備。雪国のユーザーだけでなく、冬、スキー、スノーボードを楽しむ都会のユーザーにとっても大きなメリットになることは間違いないだろう。 ハスラーは走ってもかなりいい。マイルドハイブリッドモデルはトルキーかつスムースに走り、静かに走るコツとして、加速時にアクセルを深々と踏み込むのではなく、ゆっくり踏んでやると、エンジンノイズを高めることなく、必要な加速力が得られる。 ターボモデルの動力性能の余裕はさすがで、東京~軽井沢間の、上信越道の碓氷軽井沢ICを降りてプリンス通りに至るバイパスの長い上り坂区間でも余裕の走りを見せ、ドライバーのストレス最小限で往復できた経験がある。 その最大の理由が、NAモデルを含む、軽自動車最上級の乗り心地の良さと高速走行&山道を含む安定感の高さだ。当然、ルックス的にアウトドアにも似合い、タフな使い勝手に応えてくれる点も光る。 スペーシアにクロスオーバーテイストを与えたギア(最低地上高はスペーシアと同じ150mm)が加わったいまでも、走破性という点では軽自動車でピカイチ(ジムニーを除く)の1台なのである。
ダイハツ・タフト
ダイハツが2020年6月に満を持して登場させたタフトは、ハスラーが属するジャンルのクロスオーバーモデルでも、よりワイルドで男臭い、ピックアップトラックやバックパッカーをイメージしたエクステリア、冒険心を目覚めさせてくれるようなインテリアデザインが特徴的な個性溢れる1台。 最低地上高は本格SUVに匹敵する190mmもあり、最大の特徴として、スーパーハイト系、ハスラーを含むほかの軽自動車にないガラスルーフ=「青空標準」(晴れていれば)のスカイフィールトップを装備していることが挙げられる。それも、ガラスルーフによる解放感、爽快感、雨の日なら情緒ある雰囲気を前後席で味わえるのだからうれしい。 ただし、ガッチリとしたカクカクシカジカなボディの剛性の高さから、乗り心地は見た目通りに硬め。キツい段差では結構なショックに見舞われるのが難点。
【関連記事】
- ◆軽なのに4つのルーフバリエーションが楽しめる! スズキ・カプチーノは「一部の富裕層」しか味わえない喜びを庶民に提供した偉大なる1台だった
- ◆軽が日本のガラパゴスカーだなんてとんでもない! 排気量こそ違えど日本の「軽トラ」&「軽バン」は世界で愛されていた!!
- ◆ヤバいカスタム車かと思ったらメーカーが作ったの? スズキ・アルトにまさかの3ドアのスライドドア車が存在していた!
- ◆ぶっちゃけ見た目はそんな変わってないけどどうよ? 旧型オーナーが「新型N-BOX」に「乗り換える価値」はあるのか考えてみた!
- ◆トヨタがガチで作ったら……想像すると欲しい気がする! なぜトヨタはバカ売れジャンルの「軽自動車」を作らないのか?