エンバペの苦戦は起用法に問題? ベンゼマ「彼はCFではない。『9番』のときはフランス代表でも良くない」
アル・イテハドの元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、今夏に古巣レアル・マドリーに加入した同胞の後輩FWキリアン・エンバペについて言及した。スペイン『マルカ』が伝えている。 【最新】レアルがまさかの2位…1位は? サッカークラブの価値ランキング2024 パリ・サンジェルマン(PSG)でワールドクラスへの階段を上り、今夏ついに憧れのレアル・マドリーに加入したエンバペ。数字こそ公式戦14試合8ゴール2アシストを記録しているものの、トップスターへの期待値は高く、連携面の部分を含めて白い巨人のサポーターを満足させることはできていない。 そんなエンバペの苦戦について、ベンゼマは起用法に問題があると指摘する。スペインのテレビ番組『エル・チリンギート』でのインタビューで答えている。 「私が思う問題は、エンバペがセンターフォワードではないということだ。彼はフランス代表でも『9番』のポジションでプレーしても良くないし、そこは彼のポジションではない。そして、もう一つ問題なのは、左サイドに彼と同レベルの選手がいるということだ。ヴィニシウスを右サイドやセンターフォワードに置くことはできない。彼が違いを出せるのは左サイドだ。アンチェロッティがどう対処するか見てみよう」 「エンバペは『9』ではないよ。ここはPSGではない。レアル・マドリーには大きなプレッシャーがある。アドバイス? 諦める必要はないということだ」 エンバペの主戦場は左サイドとしながらも、現在マドリーの左サイドはブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが君臨。ベンゼマも指揮官のカルロ・アンチェロッティ監督が、同選手を他のポジションに移すことはないと予想している。 「アンチェロッティがヴィニシウスを動かすつもりはないと思う。彼はそのポジションでは現時点で世界最高だからね。エンバペは自分が『9』でなければならないということを頭に入れ、左サイドのことは忘れなくてはいけない。左サイドでとても上手くプレーしてきたと思うが、今度は他の場所でもうまくやらなくてはいけない」 世界最高峰のクラブで得点の量産が期待されるエンバペには大きなプレッシャーがかけられるだろう。しかし、ベンゼマはそういったものに慣れる必要があるとアドバイスをしながら、エンバペがそれに応えられる選手であると期待を寄せた。 「(マドリーでの)1年目の状況は私の時とは違う。私は21歳で、彼は25歳。彼はレアル・マドリーに大きなプレッシャーがあることを知っている。2、3試合ゴールを決めないと殺される。彼はそれに耐えることを学ばなくてはいけない」 「そういったプレッシャーを自分に課す必要がある。すべての試合が新しいが、ゴールを決めなくてはいけない。彼らはそのためにエンバペを連れてきたし、彼もそのレベルにある」