QRコード、セルフオーダー端末など…パンデミックがレストラン業界に残したもの(海外)
5. テイクアウトへの移行
パンデミックで誰もが家にいる状況は、フードデリバリー・サービスと非常に相性がよかった。ウーバーイーツ(UberEats)に登録する「レストランパートナー」は、2020年第3四半期、前年比で70%増加した。 こうした変化は、「家庭で調理していない料理」を食べる習慣をもたらした。 アメリカの15州で300店以上を展開するレストランチェーン「ペン・ステーション・イーストコースト・サブズ(Penn Station East Coast Subs)」のクレイグ・ダナウェイ(Craig Dunaway)最高執行責任者(COO)は、「パンデミック以前は、当社の注文のおよそ62%がテイクアウトでした」と語る。 「いまでは、当社のビジネスの80%ほどを、サードパーティのデリバリー、オンライン注文、テイクアウトが占めています」
6. 経験の浅い店員
「パンデミックとロックダウンに伴うレストラン閉鎖をきっかけに、調理師やウェイターなど、経験豊富なホスピタリティ業界の従業員の多くが、別の業界で職を見つけました」とキングは話す。 「組織に蓄積されていた数十年分の記憶も、そうした人たちと一緒に去ってしまいました」とキングは続けた。 そして現在、ホスピタリティ業界では人手不足が問題になっている。 全米レストラン協会によれば、2023年はじめ、レストランで働く人の数は、パンデミック前の水準をほぼ4%下回っていた。レストランのうち推定87%が、人手不足の状態で営業していたという。
Nora Redmond