ねんきん定期便、ちゃんと見てる?現役世代がチェックすべきポイントを解説!
50歳以上のねんきん定期便の見方
50歳以上に送付されるねんきん定期便は、50歳未満の方向けのものと同じ内容もありますが、異なる項目もあります。ここでは、異なる項目について重点的に解説します。 ●おもて面の記載事項 【繰下げ受給した場合の受給額】 老齢年金は、原則として65歳から受給開始となりますが、66歳から75歳の間に繰下げて受給することも可能です。1ヵ月繰下げるごとに0.7%増額され、増額率は一生涯続きます。 50歳以上の方に送付されるねんきん定期便には、老齢年金の見込額を70歳までまたは75歳まで繰下げた場合の見込額が記載されています。グラフ表示されているので、視覚的にわかりやすいのが特徴です。 ●うら面の記載事項 うら面も、50歳未満の方に送付されるねんきん定期便と同じ個所があるため、異なる項目について見ていきます。 【老齢年金の種類と見込額(年額)】 現在の年金制度が60歳まで継続し、なおかつ加入条件が変わらないと仮定した場合に、65歳から受給できる年金見込額が記載されています。 4つの年齢ごとに区切られて見込額が記載されていますが、このうち左の3列は「特別支給の老齢厚生年金」を受給する方が対象です。特別支給の老齢厚生年金の受給対象者は、1961年(昭和36年)4月1日以前生まれの男性と、1966年(昭和41年)4月1日以前生まれの女性で、いずれも受給資格を満たす方です。
35歳・45歳・59歳には封書のねんきん定期便が届く
35歳・45歳・59歳には、はがきではなく封書でねんきん定期便が送付されます。記載されている内容ははがきと同じで、これまでの保険料納付額や加入期間、これまでの加入実績に応じた年金額などです。 ただし、はがきでは「最近の月別状況」が過去1年間のみだったのに対し、封書では加入期間全体における加入履歴が確認可能です。 加入記録にもれや誤りがないか確認し、もしあった場合には「年金加入記録回答票」に必要事項を記入のうえ返信用封筒で返信します。 年金記録の見方や記録確認のチェックポイントなども記載されているため、参考にすると良いでしょう。