「性的欲求を満たすため」7人の女児へ“わいせつ行為”元保育士が犯行動機語る 家族、お金、仕事、すべてを失った被告人の“言い分”
捜査段階の供述、真偽は不明も「動機」は明言
その後も検察官や、被害者参加人(被害児童の保護者)の代理人4人から、被害児童個人に関する質問などが続いた。基本的には、聞かれたことに対ししっかりと答えていた被告が、一部の児童に対する犯行の回数などは記憶があいまいだとして明言を避けていたのが印象的だった。 また、多くいる児童から被害者を選んだ理由などについては、一貫して「特別な理由はない」などと繰り返した。 最後には、左陪席を務める裁判官からもいくつか追加の質問が行われた。 そのうち、幼少期に近親者から性的虐待を受けたという捜査段階での被告人の供述について、改めて「虐待が実際にあったかは答えなくてよいが、動機に関係しているのか」と問われると、被告人は「それが絡んでいるものは答えたくありません」と黙秘した。 これに対し、検察官が「(供述は)嘘だったのではないか」と切り込むと、被告人は「動機については、性的欲求を満たすためという以外ありません」とはっきりと答えた。
弁護士JP編集部