株式、通貨、商品など世界市場を動揺させたトランプの関税計画…「世界の終わりではないが…」専門家の評価は?(海外)
トランプ次期大統領は、カナダ、メキシコ、中国からの輸入品に対する関税計画について発表した。 アメリカは2023年、メキシコ、中国、カナダから1兆3200億ドルを輸入した。 しかし、世界の株価と通貨が揺れる中、米国市場の反応は鈍かった。 大統領選挙で選ばれたドナルド・トランプ(Donald Trump)による、中国、メキシコ、カナダに関税を課す最新の計画によって、市場が動いた。 11月25日のTruth Socialへの2つの投稿で、トランプは、カナダ、メキシコからの輸入品すべてに25%の関税を課し、中国からの輸入品にはさらに10%の関税を課すと述べた。 「2025年1月20日、私の最初の大統領令のひとつで、メキシコとカナダに対して、アメリカに入るすべての輸入品に対して25%の関税を課し、また、そのばかげた国境開放政策に対して必要なすべての書類に署名する」と、彼は述べた。 国際貿易局によると、2023年にアメリカに輸入された商品の上位3か国は、メキシコ(4750億ドル)、中国(4270億ドル)、カナダ(4190億ドル)だった。 アメリカの株式市場は、25日の夜に一時的に売りが先行したものの、26日には概ね上昇して取引を終えたが、その他の世界の市場は、このトランプの計画に関するニュースでより大きな影響を受けた。 以下では、トランプの最新の関税提案を受けて変動した世界市場の3つのセクターを紹介する。
各国通貨
カナダドルは米ドルに対して最大1.4%下落し、メキシコペソは米ドルに対して最大2.1%も下落した。 大統領選挙以来、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が関税のインフレ効果に対抗するため金利を高く維持しなければならないという推測が米ドルを押し上げている。 海外の投資家がドルを買い集め、国債や債券など、比較的利回りの高い資産に投じるため、アメリカの高い金利はドル高につながる。 主要通貨に対する米ドルの価値を図るドル指数(DXY)は11月26日朝、わずかに上昇して約106.97となった。