【伊原春樹コラム】5年前と変わらない打席での立ち姿。以前と変わらぬ活躍が期待できる、DeNAに復帰した筒香嘉智
DeNA復帰初戦、逆転3ランを放った筒香。詰めかけたファンも興奮状態だ[写真=桜井ひとし]
【伊原春樹の野球の真髄】 5年前と変わらない打席での立ち姿に「これは結果を残すのではないか」という予感が漂った。アメリカ球界から再びDeNAのユニフォームに袖を通すことになった筒香嘉智。5月6日のヤクルト戦(横浜)に古巣復帰後、一軍初出場を果たしたが、左打席で力みなく構え、自分のタイミングで間合いを取る。まったく気負いなく投手に対するスタイルは健在だった。 第1打席は2回一死二塁の場面で回ってきた。相手先発の石川雅規はベテランらしくストレート、変化球で丁寧にコーナーを突いてくる。しかし、筒香は際どい球をしっかりと見極めていく。カウント3-1からの外角低めカーブにも微動だにしない。自信を持って見送った1球は、わずかに外れてボールとなり、フォアボールをもぎ取った。難しい球には手を出さない。好球必打は好打者の条件となるが、この打席だけでも筒香がそれを心掛けていることは見て取れた。 4回の第2打席は大きなセンターフライに倒れたが・・・
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週刊ベースボール