くら寿司の「ゴールデンクランチ巻」とGUの「樽パンツ」から学べること
アメリカは外せない
今回は訪問していないが、エンターテイメント複合施設を展開する「ラウンドワン」も北米に52店舗を出店している(10月5日時点)。この中で、売上の74%を占めているのがクレーンゲームを中心とするゲームビジネスだ。アメリカでは絶好調のようで、ラウンドワンは今後200店舗まで増やす予定だという。 このところ、日本企業の海外進出は、経済成長が著しい東南アジア諸国が中心となってきた。しかし、来る人口減少時代の外資獲得手段としては、世界の個人消費の30%前後を占めるアメリカをターゲットとして外せないのではないだろうか。 アメリカは、戦略的パートナーシップを結ぶ友好国ということもあり、今後はますますアメリカ市場を見据えたビジネスが大事になっていきそうだ。
渡辺広明(わたなべ・ひろあき) 消費経済アナリスト、流通アナリスト、コンビニジャーナリスト。1967年静岡県浜松市生まれ。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長、スーパーバイザー、バイヤーなどを経験。現在は商品開発・営業・マーケティング・顧問・コンサル業務などの活動の傍ら、全国で講演活動を行っている(依頼はやらまいかマーケティングまで)。フジテレビ「FNN Live News α」レギュラーコメンテーター、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」パーソナリティ。近著『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』(フォレスト出版)。 デイリー新潮編集部
新潮社